Information July, 2014
第2回 医学生・日本医師会役員交流会の参加者募集
日本医師会は、これからの医療を担う医学生・研修医を様々な形で支援するとともに、その声を医療界に活かしていきたいと考えています。2回目の開催となる今年度の医学生・日本医師会役員交流会は、より多くの学生に参加してもらうべく、夏休みに開催します。
【プログラム】
1.基調講演
1.死因究明とこれからの医学(作家・医師:海堂 尊先生)
2.未来志向の医療体制作りのために、医師会を活用しよう
(日本医師会副会長 今村 聡)
2.パネルディスカッション
テーマ「日本の医療を考える
~これからの『地域医療』には何が求められるのか~」
・吉本 尚先生
(筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 講師)
・吉田 穂波先生(国立保健医療科学院 主任研究官)
・金子 伸吾先生
(済生会西条病院 循環器科医長・心血管カテーテル室長)
・原澤 慶太郎先生(亀田総合病院 在宅医療部)
3.意見交換会
パネルディスカッションの内容について、参加学生がグループに分かれて議論をし、パネリストと意見交換をします。
※終了後、懇親会を行います。
日時:2014年8月22日(金)
交流会 13:00~17:00 (懇親会 17:00~19:00)
場所:日本医師会館(東京都文京区)
定員:100名
応募方法:下記URLからご応募ください。
http://doctor-ase.med.or.jp/activity/index.html
第3回日本医療小説大賞 久坂部 羊『悪医』
将来を嘱望された若手外科医が、一人の末期がん患者に告げた「もうこれ以上、治療の余地はないのです」という言葉。怒りに震えた患者は「先生は、私に死ねと言うんですか」と吐き捨て、診察室を飛び出していく。町を彷徨いながら彼はつぶやく。「おれが今したいことは、おまえみたいな最悪の医者への復讐だ」。
『悪医』という小説は、医療に携わる立場から見れば「良医」の話と言えるだろう。主人公の外科医は、知識や技術に対する向上心を持ち、患者に対して誠実であろうとし、何日も病院に泊まりこんで懸命に治療に取り組んできた。身を削ってできることを精一杯やってきた果てにぶつけられる、冒頭の怒りに満ちた捨て台詞。医師は溜息をつき、つぶやく―「いやな仕事だ」。
著者の久坂部氏は大阪大学医学部出身の医師。高校時代から小説家を志望し、医師としてのキャリアを経て、2003年に31年越しの夢を叶えて作家デビューした。本作では「何が善で、何が悪なのか」という問い、医師と患者のディスコミュニケーションといった重いテーマが扱われているが、一気に読みきれる完成度の高いエンターテイメントに仕上げられている。医師を志す学生のみなさんも、いずれ向き合わなければならない問い。是非読んでいただきたい。
読者プレゼント
第3回日本医療小説大賞受賞作の『悪医』(久坂部羊/朝日新聞出版)を、抽選で4名の読者にプレゼントします。ご希望の方は、「10号読者プレゼント応募」と本文頭に明記のうえ、氏名・住所・学校名・学年・本誌の感想を ドクタラーゼ編集部までご連絡下さい。(当選者の発表は、プレゼントの発送をもって替えさせていただきます。予めご了承下さい。)
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- 特集:留学 医学生よ、大海を知れ。
- 特集:臨床×カナダ 藤本 礼尚
- 特集:研究×USA 藤本 陽子
- 特集:MPH取得×タイ 座光寺 正裕
- 特集:MBA取得×USA 山本 雄士
- 特集:インタビュー 黒川 清
- 同世代のリアリティー:宗教者(僧侶) 編
- チーム医療のパートナー:歯科医師
- チーム医療のパートナー:歯科衛生士
- 10号-11号 連載企画 医療情報サービス事業“Minds”の取り組み(前編)
- 地域医療ルポ:兵庫県赤穂郡上郡町|大岩診療所 大岩 香苗先生
- 10年目のカルテ:神経内科 中嶋 秀樹医師
- 10年目のカルテ:神経内科 木下 香織医師
- 10年目のカルテ:神経内科 島田 斉医師
- 医師の働き方を考える:全ての医師が働き続けられる仕組みを作る
- 医学教育の展望:日本独自のエビデンスを作れる医師を育てる
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