日本のど真ん中から蘇生の輪を広げたい!
SALTs!
「SALTs!」とは「Shinshu Advanced Life-support Teams」の頭文字を取ったもので、救命処置に関する普及・啓発を中心としながら、メンバーの興味に合わせて様々な活動を行う団体です。
基本となる活動は、BLS(一次救命処置)の普及です。BLSとは 、心停止を起こした人に対し、その場に居合わせた人が救急隊や医師に引継ぐまで の間に行う応急手当のことで、CPR(胸骨圧迫と人工呼吸)とAEDの使用がこれに含まれます。まずは自分自身が緊急事態に居合わせたときに動け るように、そして医療従事者を目指す身として市民の方へ蘇生の輪を広げていけるようにという思いで活動しています。昨年は信州大学学園祭「銀嶺祭」において市民向けBLS講習会を開催し、その足掛かりを築き始めたところです。
また、BLSのみでは心拍が再開しない場合、医療機関において、医療従事者が機材を用いて行うのがALS(二次救命処置)です。学内や大学病院の設備を使用し、除細動器や気管挿管の使い方の練習もしています。
他大学との交流も重視しており、全国各地の救急サークル主催のワークショップに参加しています。BLSやALS、災害救急などその分野は多岐に 及び、昨年は全国各地を飛び回りました。また私たちが主催でワークショップも開催し、全国から学生を招く機会もあります。SALTs!では JPTEC(病院前外傷救護)を扱い、交通事故や高い場所からの転落など、生命が危機的状況にさらされている傷病者に対し、適切に処置し、迅速に医療機関に搬送することを目標とし、外傷の処置を実演しながら学ぶ機会を設けています。
また昨年は、長野県の救命救急士の方たちのご厚意により、信州外傷セミナーやメディカルラリーに参加させていただき、実際に救急の場で活動する方の話を聞いたり、模擬現場における活動を見させていただいたりと、自分たちの活動によりリアリティが出るような、そんな体験をさせていただきました。
これまでの経験を踏まえ、今年度は今まで以上に精力的に活動しています。新入生向けBLS講習会や高学年向けALS勉強会、大学病院のスタッフ の方が参加するBLS講習会のお手伝いなど、活動の幅を広げています。
もしもの事態に遭遇したときに一歩踏み出せる勇気を与えられるような、その勇気を裏付ける技術を提供できるような場になれるように、今日も 蘇生の輪を日本の真ん中・信州から発信できるよう勉強中です。
See the world from Asia!!
AMSA Japan PR部門一同
AMSA(Asian Medical Students’ Association、アジア医学生連絡協議会)は、アジアを中心に24の支部を持つ国際団体です。カンボジア難民問題を契機として、国際協力における十分な知識と人脈の必要性を感じた学生が中心となり、1985年に発足しました。現在、国内では300名以上の学生が加盟しています。AMSAは、アジアの保健医療の向上とヒューマンネットワークの構築を目標に、年2回の国際会議や国内での交流・勉強会、交換留学を行っています。
【AMSC/EAMSC】
毎年開催される夏のAMSC(アジア医学生会議)と冬のEAMSC(東アジア医学生会議)は、最大のイベントです。アジアの医学生約500人が一堂に会し、約1週間、様々なテーマに関するプレゼンテーションや専門家による講義、討論を通して、各国の医療問題について学びます。さらに、医療施設訪問、各国の文化の発表などのとても魅力的なプログラムも用意されています。大きく視野が広がること間違いなしのイベントです。
【国内交流会】
国内交流会とは年2回、春と秋に行われる大きな国内イベントです。開催大学やその地域ならではの講演・ワークショップに参加することができます。昨年11月には島根大学で国際保健をテーマに秋の国内交流会が行われ、皆で世界の水の事情や海外への緊急支援の派遣チーム構成について考えました。国境なき医師団で活躍されていた先生からの講演もあり、国際保健への理解が深まりました。
【AMSA会】
毎年3月にAMSA会という卒業生を送る会が京都で開かれます。今年は「夢」をテーマに、自分の将来・夢を考えるたくさんの企画が行われました。 また、様々な経歴を持っておられる先輩方から後輩たちへ向けたプレゼンテーションがあり、送り出す側も得られるものがたくさんありました。
【AMSEP】
AMSEPはAsian Medical Students’ Exchange Programの略で、AMSAが行っている留学プログラムです。AMSEPに加盟している大学であれ ばどこの国でも選ぶことができます。PR部門のメンバーも、この春AMSEPに参加し、台湾へ行きました。台湾ではacademic programとして講義を受け、病院見学をしました。またcultural programでは観光に行ったりして台湾の学生と親睦を深めることができました。AMSEPはAMSA の活動理念である、action, knowledge, friendshipを実践できるとても良いプログラムです。
これら4つのイベントを軸にAMSAは活動しています。ぜひAMSAで検索してみてください。一緒に活動してみませんか?
AMSA enriches your school life!!
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- 医師への軌跡:近藤 尚己先生
- Information:July, 2014
- 特集:留学 医学生よ、大海を知れ。
- 特集:臨床×カナダ 藤本 礼尚
- 特集:研究×USA 藤本 陽子
- 特集:MPH取得×タイ 座光寺 正裕
- 特集:MBA取得×USA 山本 雄士
- 特集:インタビュー 黒川 清
- 同世代のリアリティー:宗教者(僧侶) 編
- チーム医療のパートナー:歯科医師
- チーム医療のパートナー:歯科衛生士
- 10号-11号 連載企画 医療情報サービス事業“Minds”の取り組み(前編)
- 地域医療ルポ:兵庫県赤穂郡上郡町|大岩診療所 大岩 香苗先生
- 10年目のカルテ:神経内科 中嶋 秀樹医師
- 10年目のカルテ:神経内科 木下 香織医師
- 10年目のカルテ:神経内科 島田 斉医師
- 医師の働き方を考える:全ての医師が働き続けられる仕組みを作る
- 医学教育の展望:日本独自のエビデンスを作れる医師を育てる
- 大学紹介:筑波大学
- 大学紹介:金沢医科大学
- 大学紹介:福岡大学
- 大学紹介:奈良県立医科大学
- 日本医科学生総合体育大会:東医体
- 日本医科学生総合体育大会:西医体
- 医学生の交流ひろば:1
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- FACE to FACE:山本 暁大×池尻 達紀