大学紹介

徳島大学

【教育】きみの未来へ Doctor plus One !

徳島大学 大学院医歯薬学研究部 医療教育学 教授 赤池 雅史

先生本学は四国唯一の医育機関として1943年に設立され、72年間の歴史で5,000名以上の医師を輩出してきました。特に「医師になるのは原点。未来の自分へ、原点からもう一歩、前へ進もう!」をモットーに、「Doctor plus One !」プログラムを推進しています。例えば、研究力の育成では、希望する学生が1年次から自主的に実験を行うことができる「Student Lab」を設け、3年次では全員が希望する研究室に配属され、1年間にわたり正課として本格的な医学研究に取り組みます。さらに、リサーチマインドを有する医師(Physician scientist)を目指して、4年次修了後に大学院へ進学して医学博士を取得し、5年次に復学して医師免許を取得するコース(MD-PhDコース)も設けています。本学のコースは米国同様の本格的なものであり、毎年進学者が出ています。臨床力の育成では、各種シミュレータを有するスキルス・ラボを設置し、その利用者は年間のべ約13,000人にも達しています。さらに5年次からの臨床実習では、全国に先駆けて日本各地で学外実習を行っています。また、わが国の国立大学医学部では唯一の医科栄養学科を有し、他に保健学科、歯学部、薬学部、大学病院が同じキャンパスに集約しており、チーム医療教育も充実しています。グローバル力の育成としては、英語でのコミュニケーションスペースである「English plus」やUSMLE勉強会を実施しており、学術交流協定締結校であるテキサス大学(米国)・ハノーバー医科大学(ドイツ)・ソウル国立大学(韓国)・モンゴル健康科学大学(モンゴル)への短期留学プログラムも設けています。これらによって、将来を見据えて様々な分野で国際的に活躍できる医師の育成を目指しています。

【研究】病気の解明や治療につながる研究を

徳島大学 大学院医歯薬学研究部 生化学 教授 佐々木 卓也

医学部とは、臨床の現場で日々多くの病気と戦っていける強靭な精神と卓越した技量を有した医師を育てる場所です。しかし、世の中には、原因が不明で治療法が見つかっていない病気がいまだ沢山あります。医学部は、そういった病気の原因を解明し、治療法の開発につながる研究によって多くの人を助けるという使命も担っています。徳島大学医学部は一地方大学ですが、四国で最古参の医学部であり、昔から現在に至るまで医学研究を重視する気風を持っています。医学研究における基礎研究の重要性を早くから唱え、医学部附属酵素学研究施設を設立。酵素研の名は、そこから発表された数々の業績によって全国に知られています。その後も、時代の推移とともにゲノム機能研究センターや藤井節郎記念医科学センターが設立され、活発な研究活動が日々行なわれています。また、医学部では、学生は学内から世界に向けて発信される最先端の研究成果を講義によっていち早く学ぶことができ、医学研究の重要性を実感することができます。そのためか、医学部の途中で大学院に進学し、医師免許を取得する前に本格的な医学研究を学び、博士号を取得するMD-PhDコースへの進学者数も日本で一番多く、若くしてトップジャーナルに論文を発表する学生もいます。これらの研究センターの他にも薬学部や歯学部が医学部に隣接しており、互いが密に連絡をとって研究を進めることができる環境にあります。さらに、ここでの研究を支える研究支援システムも日本有数で、最先端の研究機器が整備されており、特に、最近では、イメージング研究に力を入れています。このように私たちの大学では、医学研究に取り組む環境が整っていますので、病気の解明・治療法の開発につながる研究をするという使命感をもった人材が集まり、育ってくれることを期待しています。

【学生生活】総合大学の利点を生かし、臨床・研究双方で通用する医師になる

徳島大学 医学部 5年 西 晃

徳島大学の特徴の一つが、幅広い学部の人とつながりを持てることです。まず、医学部がある蔵本キャンパスには、医歯薬の学部の他、看護、栄養などの全ての医療系学部が集中しています。そのため、他学部の人と講義が同じだったり、2年生に上がる前の時期に、チーム医療トレーニングとして、他学部の人たちとチームを組んで一つの問題について考え、ポスター発表をする取り組みがあったりします。僕の場合、4年生で学祭の実行委員をしたときに、歯学部や薬学部の人と輪が広がって、お互いの仕事について理解できたことが大きかったなと思います。

また、医療系以外の学部がある全学キャンパスにも自転車だと15分くらいで行ける立地で、医療系を超えたつながりが作りやすいです。僕が所属しているオーケストラには、総合科学部で方言の研究をしている後輩や、心理学の研究をしている友達がいて、彼らとのやり取りの中でいろいろな世界を知れたことはすごく良かったです。

徳島大学のもう一つの特徴が、早い学年から大学院での研究ができるMD-PhDコースです。僕はこれを利用して、5年生に上がる前に大学院に入り、3年間精神科の教室に所属して博士号をとった後、この4月から5年生で学部に復帰しました。博士課程は通常仕事や家庭を持つような年齢になってから4年間で修了するためハードルの高さもありますが、若いうちに3年間で短縮卒業できることがこのコースの魅力です。臨床も研究もどちらもできるような医者になりたいと思うならおすすめですよ。

学部を超えたつながりで見識を広め、活躍できる医師になるための環境が徳島大学には揃っていると感じます。

徳島大学
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