大学紹介

近畿大学

【教育】豊かな自然環境と充実した施設で医師を目指そう

近畿大学医学部 教学部長 義江 修

義江教授

近畿大学医学部は「人に愛され、信頼され、尊敬される医師」の養成を教育目標に掲げ、その実践に励んでいます。また多くの人口を抱える南大阪地域で唯一の大学病院として高度な先進医療と人材育成を担っています。大阪狭山市の閑静な住宅地に立地し、周囲は豊かな自然環境に恵まれ、おいしいブドウの産地としても有名です。近くには帝塚山学院大学、プール学院大学などの高等教育施設が集まっています。まさに「住むによし、勉学によし」の環境です。また附属病院としては大阪狭山市の本院と堺市の堺病院および奈良県生駒市の奈良病院の3病院を抱え、相互に密接に連携して地域の医療を担う基幹病院としての役割をはたしています。さらに本院では平成25年11月には最新鋭の医療設備を備えた5階建ての救急災害センターを開設し、1次救急から3次救急までの幅広い対応能力と大規模災害にも備える体制を整えました。さらに10年以内の完成を目指した医学部および附属病院の建て直し計画も進行中です。近畿大学医学部の卒前教育の特徴としましては、低学年での基礎配属やチュートリアル教育による自己研鑽力と発表力の養成、また高学年での臓器・器官別の集中的な系統講義と各科を網羅する診療参加型臨床実習(クリクラ)です。さらに、和歌山県最南端の串本市での地域医療実習や近隣4大学間の相互受け入れ臨床実習も行っています。さらに医学生の最終目標である医師国家試験に向けてのプログラムも充実しています。具体的には、6年次の4月から6月までの3か月間にわたる国試対策イブニングコース、6月に行われる画像集中コース、さらに有名講師を招聘しての春・夏・秋・冬の4回にわたる国試対策集中講座を実施しています。このように近畿大学医学部は医学生の教育の場としても卒後の臨床研修の場としても充実した施設とカリキュラムを提供しています。

【研究】NGSによるオーダーメイド医療の実現

近畿大学医学部 ゲノム生物学教室教授 西尾 和人

近畿大学医学部では、基礎医学系・臨床医学系教室を問わず、それぞれ第一線で活発な研究活動を展開するとともに、有機的な学内共同研究を行い、多方面で著しい研究成果をあげています。今回はゲノム生物学教室で行っている研究を中心に紹介します。

私たちの教室では最新のデスクトップ型次世代シーケンサー(NGS)をいち早く導入するとともに、本邦でも指折りの稼働率で解析を進め、がんや遺伝性疾患の原因となっている遺伝子変異を同定しています。さらに、この解析結果を踏まえた最適な治療が行われる、個別化医療実現へ向けた取り組みを加速させており、全国紙にも我々の取り組みが紹介されています。具体的には、本学医学部の腫瘍内科、および国立がんセンターとの共同研究を開始し、NGSで解析した肺癌患者の遺伝子情報を臨床(治療)へと応用するクリニカルシーケンスを実践する体制を構築しました。同様に消化器内科との共同研究では、分子標的薬と呼ばれる最新の薬により、劇的な改善効果を示す肝細胞がん患者さんの遺伝子マーカーの同定にも成功しています。その他、本学医学部の皮膚科や呼吸器外科・消化器外科、さらに基礎医学系の細菌学教室と、それぞれの教室の強みを生かした共同研究体制を構築し、本邦における医学研究をリードする成果を多数報告しています。

また学内での共同研究のみならず、近畿中央胸部疾患センターや大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター(旧羽曳野病院)など、南大阪を代表する拠点病院とも連携して、研究の推進とともに地域医療の向上に努めています。

情熱と研究マインドあふれる次代の医療を担う読者の皆さんと、いつか一緒に研究出来る日を楽しみにしています。

【学生生活】大阪の喧騒から離れた環境で、医師への道をのびのび歩む

近畿大学医学部 4年 濵口 麻衣

うちの大学は、私立にしては学生にのびのび勉強させる雰囲気があると思います。先生もあまり国試国試とは言わないですし、4年生は2週間に1回テストがあるんですが、確認の意味合いが強いので、テストを乗り越えたらその分医師に近づくという実感があっていいなと思っています。

薬学部と合同の「医薬連携合同学習会」というものが年に2,3回あり、そこでは医学部・薬学部合同のチームでディスカッションをします。テーマはサリドマイドのことなど医学と薬学双方に関連のあるものが選ばれます。医学部では2年から4年までチュートリアル形式の授業があるんですが、そこでディスカッション慣れした医学部生が合同学習会でもリーダーシップを発揮して、議論を引っ張っていく場面が多く見られます。

私は学生連絡会という学生自治の団体で会長をしています。学生連絡会はオープンキャンパスの時に近大についてパネルディスカッションをしたり、年に3回ある昼食懇談会という場で医学部長などの先生方に学生の要望を伝えたりしています。以前の近大では、女子学生が増えているにもかかわらず女子ロッカーが不足していたんですが、昼食懇談会でその状況を改善して欲しいと要望したところ、人数分のロッカーが揃いました。

近大は大阪の南部に位置しています。南大阪ってあまり良いイメージがないんですけど、大学のある大阪狭山市はとっても小さい市で、田舎の良さがある、勉強に集中しやすい環境だと思います。南大阪には大学病院がうちしかないんで地元の方からも頼りにされていますし、色んな症例も集まります。そういう意味でも、近大はいい所だと胸を張って言いたいです!


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