医師のみなさまへ

日本医師会長からの挨拶

  • 日本医師会ホームページをご覧いただきありがとうございます。

    日本医師会は、国民と共に歩む医師会を目指し、「国民の安全な医療に資する政策か」「公的医療保険による国民皆保険を堅持できる政策か」を判断基準として、我が国の保健医療システムをより高次なものにしていきたいという強い思いから、社会保障としての医療のさらなる充実に貢献すべく、国民の健康と医療を守るという決意をもって、国民だれもが、いつでも、どこでも良質な医療が受けられるよう量的拡大はもちろん、質の向上に努めてまいりました。

    また、社会的共通資本としての医療においては、経済、財政、社会保障を一体的に考えた国づくりの推進が重要であります。社会保障と経済は表裏一体の関係にあることから、財政再建と社会保障の充実は一体になって進めていかなければなりません。その際、病に苦しむ患者さんにさらに大きな負担をかけるという政策で不安をあおるのではなく、社会不安を取り除くような政策で社会全体の好循環を促すべきです。すなわち、少子高齢化が進む我が国においては、先に経済成長ありきで考えるのではなく、どういう社会を目指し、そのためにはどのくらいの経済成長と財政規模が必要なのかを、国民的な議論として行っていくことが重要です。
    そうした機運を醸成していくなかで、社会保障制度の安定性と持続可能性の向上に努めていかなければなりません。

    国民の幸福の原点は健康にあり、それを支える医療提供体制の構築は最重要課題です。かかりつけ医を中心とした医療提供体制や地域包括ケアシステムの構築を通じた「まちづくり」を推進していきます。また、「まちづくり」の担い手であり、変革期を迎える医療を取り巻く環境に対応していける「人づくり」、そして、医療政策を常にリードし続ける「組織づくり」を進めるなかで地域医療の再興はもちろん、国民のための安全、安心な医療を実現してまいります。

    日本医師会は、これらの役割を果たしながら『日本医師会綱領』にある人間の尊厳が大切にされる社会の実現を目指すことが私たちの歩むべき道であると考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    『日本医師会綱領』

第19代 日本医師会長

横倉 義武

(よこくら よしたけ)

平成30年7月