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食中毒にご注意


 梅雨時から夏場、さらに食欲の秋にかけて食中毒の発生しやすい時期です。

 腸管出血性大腸菌感染症とはベロ毒素を産生するO157、O26等の腸管出血性大腸菌が人や食品等から感染しておこる全身性疾患です。食中毒の一般的な症状も、急に始まる嘔吐、下痢、腹痛、発熱などですが、腸管出血性大腸菌感染症は、(1)たび重なる水のような下痢、(2)激しい腹痛、(3)赤ワインに似た血便が特徴的で、ときには 尿毒症を起こし重篤な症状になることもあります。

 食中毒予防には、「細菌をつけない」、「細菌を殺す」、「細菌を増やさない」の3つが大原則です。

食中毒予防6つのポイント
ポイント1 買うとき
  • 生鮮食品は新鮮なものをよく選んで買いましょう。
  • 食料品は最後に買い、買ったら寄り道をせず、早目に持ち帰りましょう。
ポイント2 保存するとき
  • 持ち帰った生鮮食品は、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
  • 肉、魚、野菜などの食材はそれぞれ別々に保存しましょう。
  • 庫内は詰め過ぎないよう7割程度にしましょう。
  • 食品を保存する場合は必ず冷蔵(10℃以下)か冷凍(―15℃以下)しましょう。
    冷蔵・冷凍で細菌が死ぬわけではないので、過信せず早めに食べてしまうことが大切です。
  • 保存した食品は食前に再加熱しましょう。
ポイント3 下準備をするとき
  • 食事の前、トイレのあとは忘れずに石鹸などを使って水道の流水下で手をよく洗いましょう。また、包丁、まな板、食器、ふきん類は清潔にしておき、なるべく熱湯消毒をしましょう。
  • 肉、魚、野菜などの食材はそれぞれ別に洗いましょう。
  • 野菜などの生ものや必ず水道の流水下で洗いましょう。水道水には蛇口部分で1L中に0.1mg以上の塩素が含まれるため殺菌力があります。
  • ゴミは菌の温床となりますので、まめに処分しましょう。
ポイント4 調理するとき
  • 加熱して食べる食品は十分に加熱しましょう。
  • 目安は中心部の温度が75℃以上で1分間以上加熱することです。
  • ただしコロッケなどの加工食品では中心温度が75℃以上になるよう充分に加熱しましょう。
ポイント5 食べるとき
  • 調理したらすぐに食べ、室温で長く放置しないようにしましょう。
  • O157は室温で15〜20分のうちに約2倍に増えます。
ポイント6 残ったとき
  • 清潔な食器で保存しましょう。
  • ちょっとでも怪しいと思ったら食べないで捨てる心がまえが大切です。
それでも、もし腹痛や下痢などの症状がみられたら、できるだけ早く医師の診察を受けて、「いつごろから、どんな症状が出始めたか」「どんなものを食べたか」を報告して下さい。


食中毒関連サイト
日本医師会
O157(日本医師会:知って得する病気の知識)>>>
腸管出血性大腸菌感染症(PDF)>>>
日医雑誌生涯教育シリーズ「感染症の診断・治療ガイドライン」
その他
社団法人 日本食品衛生協会>>>
厚生労働省「食中毒・食品監視関連情報」>>>


  日本医師会ホームページ
http://www.med.or.jp/
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