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平成29年(2017年)5月5日(金) / 各地の医師会から / 日医ニュース

茨城県医師会の先進的取り組みについて―茨城県医師会―

(1)女性医師支援事業

 新規事業として、平成28年4月から、医療勤務環境改善支援センター(茨城県・労働局委託)と連携した取り組みを開始した。
 保育支援対象となる女性医師のいる病院へ医療勤務環境改善支援センターのコーディネーターや社会保険労務士(医療労務管理アドバイザー)と女性医師支援相談員が一緒に訪問し、女性医師支援事業の周知を図るとともに各病院が必要としている支援を詳細にヒアリングし、オーダーメイドの支援を行うものである。待っているだけではなく、出向くことが肝要と思われる。
 医師保育支援事業は、平成26年から茨城県の委託事業として行っているが、県全体に勤務する医師を県医師会として保育サポートすることは難しいので、各市町村のファミリー・サポート・センター(以下、ファミサポ)を有効(友好)に活用する取り組みを行っている。
 市町村ファミサポとの連携強化は重要であり、県からの支援も大である。更に、平成28年度から、市町村ファミサポが既存のスキームで運用する水戸協同病院保育ルーム(試験運用中)を立ち上げた。ファミサポというと、自宅かサポーター宅での預かりが一般的であるが、県からの補助金により、水戸協同病院の空きスペースを保育ルームに改修し(居宅とみなす)、院内で預かりを行う。
 特に、病児保育の場合には、医師が子どもと一緒に出勤し、サポーターに預け、更に、院内スタッフのサポートを受けて、ストレスなく診療業務ができ、医師にもサポーターにも好評を得ている。
 今後は、条件の合う医療機関での実施を、更に促進する方針である。

(2)「医師資格証」を利用した産業医研修会の管理

 日医認定産業医制度は、厚生労働省より指定を受けた日医が行う研修制度であり、本会の産業医研修会においても、日医の認定を受け、規定に基づき単位の認定を行っている。
 本研修制度では厳格な単位の付与が求められ、これまでも徹底してきたが、県内の研修会において、医師本人以外の者が受講するという事例が立て続けに発生し、更なる本人確認と時間管理を徹底する必要が生じたことから、産業医研修会の受付を「医師資格証」を用いて行うこととした。
 「医師資格証」は日医が発行する医師資格を証明する写真付きカードであり、提示することで医師であることを証明できる。また、研修会の際は、カードを読み取り機にかざすことで受け付けが完了し、署名の必要がなくなる。
 カードの発行・更新にかかる費用は、本会が負担しており、平成29年4月以降開催の産業医研修会の受付については、原則、「医師資格証」にて行う予定で、未取得会員への取得を勧めている。更に、「医師資格証」を利用した産業医研修会の取得単位数の管理も、県医師会が中心となり実施する方針であり、事務手数の簡略化が期待される。

(3)「いばらき安心ネット(iSN)」の構築と活用

 いばらき安心ネットは、地域医療再生臨時特例交付金及び地域医療介護総合確保基金を活用した「ITによる医療情報共有システム」である。
 その特徴は、「医師資格証」による認証システムと安全な閉域網による強固なセキュリティーを持ち、双方向性の情報共有が可能であること、情報共有のプラットホームとして、また各地域で必要な医療情報連携の基盤として活用できることである。
 現在は、ほぼ県全域の62医療機関がiSNに参加しているが、各医療機関からの医療情報提供手段の整備が進んでいる県南・県西地域での運用が主となっている。
 しかし、県東(鹿行)地域や県央地域での運用も進んできていること、各地域の地域包括ケアシステムにおける在宅医療での多職種連携へのiSN利用の方向性が明確になってきたことで、更なるiSN参加医療機関の増加を期待している。
 茨城県医師会は、更なる活動の充実と、効率的な事業運営を目指して進んでいきたい。

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