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平成30年(2018年)2月20日(火) / 日医ニュース

女性医師バンクから

~女性医師バンクにおける復職支援の取り組みのご紹介~

 女性医師は、結婚や出産、育児、介護などさまざまなライフイベントによって勤務環境に変化が生じます。
 女性医師バンクでは、女性医師が無理なくキャリアを継続するために、一人ひとりのライフステージに合った求人施設をご紹介し、継続して勤務を続けられるよう支援を行っています。
 また、長期のブランクがあり、復職をお考えの先生には再研修のできる施設をご案内していますが、今号ではその一例をご紹介します。

求職者の復職事例

ケース(1) 約10年のブランクから復職!出産・子育てのため離職していたN先生の事例
 N先生は上のお子さんを出産された約10年前に離職。下のお子さんが小学生になったため、復帰を考える。
<先生のご希望>
 将来的には常勤を考えているが、まずは勤務時間も融通の利く無理のない復帰を希望。長期のブランクがあり、復職できるか不安。初めは研修をさせて頂ける施設を希望。
<施設との調整内容>

  • 自宅近くで週3日の非常勤を募集していたクリニックに問い合わせ。
  • ブランクがあるため、初めは研修を受けられるよう施設側に依頼。院長先生のご理解もあり、院長先生の診療を見学するところからスタート。
  • 子ども達の帰宅に間に合うよう、15時までの勤務で交渉。
  • 子どもの急な発熱など休まなければいけない場合に備え、院長先生に対応が可能かを確認。
    →2診体制のクリニックのため、急な休みにも対応できるとのこと。

半年間の研修を経て、現在は週に4日の常勤として活躍されています!

ケース(2) 初期研修後すぐに離職、約7年間離職していたS先生の事例
 S先生は初期研修後すぐに結婚され、夫の転勤に伴い地方へ。
 子どもが小学生になったので復職したいと思い始めたが、約7年間のブランクがあるため、どのように復帰すればよいか悩んでいる。
<先生のご希望>
 子どもがまだ小学生なので、できるだけ自宅の近くの施設を希望。また、子どもを預ける先がないため、残業や当直勤務は難しい。
<施設との調整内容>

  • 後期研修を希望されたので、後期研修施設へ問い合わせ。
  • 自宅近くで受け入れ可能な施設が見つかったが、週に1度の勤務時間外の夜のカンファレンスへの参加が必須に。
    →ご家族で相談され、夫が週に1度、早く帰宅して子どもをみてくれるとのことで解決。
  • 当直については免除してもらえるように施設側に依頼。

約7年間のブランクを経て後期研修再開。
家族の協力が得られたことで、医師としてのキャリア形成を再度スタートすることができました。

 女性医師バンクでは、長期のブランクがある先生方にも安心して復職頂けるよう、コーディネーターがきめ細かくサポートしています。まずは女性医師バンクまでご相談下さい。

登録件数
求職条件数116件(求職者数937人)、求人条件数2,620件(求人者数4,142施設)、就業決定及び再研修紹介655件(平成30年1月31日現在)

問い合わせ先

女性医師支援センター(女性医師バンク) TEL:03-3942-6512 E-mail:info-bank@jmawdbk.med.or.jp

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