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平成30年(2018年)3月5日(月) / 南から北から / 日医ニュース

双子は双子を呼ぶ?

 2016年11月、わが家に双子の男の子が生まれ、生活が一変した。朝は子ども達の雛乳食をあげてから病院へ行くので、今までより早起きになったし、早く帰れる時はなるべく早く帰宅するようにしている。夜は双子が交互に泣いて起きるため、1日3回くらいは起こされ、さながら当直のようである。
 ハイハイ、つかまり立ちができるようになり、うれしい反面、同時に2人の面倒をみるのが大変になってきた。1人で毎日子ども達を世話している妻には頭の下がる思いである。
 一番困るのは、妻が美容室に行く時である。一人で数時間面倒をみることはできるが、その時間に病院から呼び出しがあったらアウトである。実際そのようなことがあり、妻が美容室へ行く時は、近くに住む義理のお母さん宅へ連れて行くのが恒例となった。本当に助かる。
 私達は親戚にも双子はおらず、双子の育児は分からないことばかりである。まずはベビーカーを横のタイプにするか、縦にするかという問題がある。横にすると幅を取るので、エレベーターやお店などの入り口に入らないことがある。縦にすると幅の問題は解決するが、前の子を確認しにくく、どちらに乗るかでけんかになるかも知れない。実物を確認しようにも、双子用べビーカーを展示しているお店はほとんどない。結局わが家は横のタイプで、なるべく幅の小さいものを購入した。
 ベビーシートも問題である。後部座席に2つ設置すると横に大人が座れなくなるので、目が届きにくくなる。1つは後部座席、1つは助手席にすると、助手席の方は危険な気もする。結局、後部座席に子どもだけでは不安なので、助手席に1つ設置しているが、これで良いのかどうかは、いまだに分からない。
 これまで双子について特別な関心が無かったせいなのかも知れないが、今まで双子を目にする機会はほとんど無かった。しかし、双子が生まれてからというもの、双子に出会う機会が大幅に増えているように感じる。病院内でも双子をよく見掛けるようになったり、「○○さんのところも双子ですよね」なんて話し掛けられることも多い。お昼寝アートのイベントに行った際には、双子の親子と出くわして話をする機会もあった。
 更には、先日同期にも双子の男の子が生まれた。双子は双子を呼ぶのでは?と思う今日この頃。まだまだ大変な日々が続くと思うが、楽しみながら子どもと共に成長していきたいと思っている。

愛媛県 松山市医師会報 第319号より

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