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平成31年(2019年)3月20日(水) / 日医ニュース

医師会だからできる若手医師教育

勤務医のひろば

医師会だからできる若手医師教育

医師会だからできる若手医師教育

 京都府医師会に「若手医師ワーキンググループ」ができ、3年が経った。
 若手の勤務医と医師会にいったい何の関係があるのかと、不思議に思われる方も多い。
 きっかけは2008年の京都府北部研修医ネットワーク。
 医療過疎である、広い京都府北部に点在する臨床研修指定病院。その研修医達が、「隣の同期はどんな研修をしているのだろう」と集まり、勉強、交流する場を作った。この会は、講師の謝礼などの面で京都府医師会から支援を頂くようになり、貴重なコミュニケーションの場として今も継続されている。
 垣根を越えた交流に興味を持った北部ネットワークの卒業生達は、京都府医師会主催の研修医向け勉強会にスタッフとして参加するようになり、更に数年が経ち、より継続的に関わり、より質の高い仕事をするために「若手医師ワーキンググループ」を立ち上げた。
 森洋一前京都府医会長、松井道宣京都府医会長、上田朋宏京都府医理事の強力なバックアップの下、今や出身大学や医局、専門科を超えて、一つの病院をつくれるほどに多士済々で活気あるチームとなっている。
 春は、京都府下全ての新臨床研修医を集める医師会オリエンテーションのアイスブレーキング役。夏は、他病院の研修医とチームを結成、ブースを回って症例クイズを解いていく「屋根瓦塾」、冬は、手技のハンズオン並びに災害医療シミュレーション「加藤塾」。そして研修医向けの情報誌『アルツト』の編集と、日常診療で忙しい中四つのイベントの実働部隊を担っている。
 「どこに行っても通用する」、質が高く、そして何より医師会にしかできない教育は、教わる方はもちろん教える方にも大変魅力があり、伝統と革新の地、京都において仲間はますます増える一方である。

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