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令和2年(2020年)4月5日(日) / 日医ニュース

新型コロナウイルス感染症の防疫に資する高機能マスクの譲渡式を挙行

蒋理事長(右)に感謝状を手渡す横倉会長蒋理事長(右)に感謝状を手渡す横倉会長

蒋理事長(右)に感謝状を手渡す横倉会長蒋理事長(右)に感謝状を手渡す横倉会長

 一般社団法人日本医療国際化機構より高機能マスク(KF94)を無償で譲り受けることとなり、その譲渡式が3月11日、日医会館で行われた。
 当日は、蒋暁松(ショウギョウショウ)同機構理事長から高機能マスク12万枚の目録が、横倉義武会長から感謝状がそれぞれ手交された。
 今回提供を受けたマスクは、中国電子商取引大手のアリババグループの創業者であるジャック・マー(馬雲)氏が設立した「アリババ公益基金会」と「馬雲公益基金会」が調達したものの一部であり、今年2月初旬に日本において馬雲氏が、二階俊博自民党幹事長と面談した際に、中国の医療現場が困難な現状であることを訴え、日本から防護服の支援を受けたお礼として寄贈された。
 蒋理事長がこれまでの経緯を説明した後、あいさつした横倉会長は、新型コロナウイルス感染症で不安が広がっている中、医療現場からはマスクや消毒液等の医療資源が不足している窮状が訴えられていることを説明。「日医としても、その状況の改善を目指し、国に対して強く要望を行ってきたが、マスクの増産には未だ時間を要するこの時期に寄贈を受けた今回のマスクは、現場にとって大変ありがたい」と馬雲氏と同機構に対する謝意を述べた。
 また、横倉会長は、寄贈されたマスクに『青山一道 同担風雨(せいざんいちどう どうたんふうう)』という漢詩が添えられていたことにも言及。「この言葉は"手を携えて困難に共に立ち向かおう"という意味であるとお聞きした。この言葉を励みとして、新型コロナウイルス感染症の早期の終息を目指し、今後も国民と共に戦っていく」との決意を改めて示した。
 なお、寄贈されたマスクは、「KF94」であり、サージカルマスクより高濃度のマスクであることから、感染リスクが高い検体採取の際等で使用してもらうため、都道府県医師会を通じて、各医療機関に配布された。

キーワード:一般社団法人 日本医療国際化機構とは
181105e2.jpg 日中に跨る健康・医療事業を手がけてきた中で培ってきた経験を生かし、日本政府の推進する事業と歩調を合わせながら、社会貢献事業として、更に、それを補完あるいは推進するべく設立された法人である。
 人々の健康に関する分野において、中国における豊富なネットワークを活用し、日中間の健康・医療に関する交流をプロモートするとともに、その他のアジア諸国にその成果を伝えていく役割を担っている。

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