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第1004号(平成15年7月5日) |
SARS問題で台湾医師会から回答
SARS可能性例の患者であった台湾人医師が,五月初旬に日本を訪問したことに関して,日医から台湾医師会に問い合わせを行ったところ,ユン・タン・ウー台湾医師会長から,坪井栄孝会長宛に日医ならびに日本国民にお詫びする旨の返書が届けられた.
これを受けて,坪井会長は,今回一連の経緯について,さらに詳しい説明を求めたところ,次のような内容の報告を得た.
(1)台湾人医師は五月八〜十三日にかけて日本に滞在,帰国後,軽度の頭痛,下痢,発熱があったので,病院で検査を受けるとSARS可能性例と診断され入院,六月十日に退院した(2)ツアーグループの二十名に関しても五月二十四日にSARSに感染した者がいなかったことが正式に発表された.
この件については,台湾政府からも日本政府と国民に遺憾の意が表明されており,台湾の保健省は五月二十五日から,すべての医療スタッフに対して,「医療スタッフ出国許可証」の提示なしに出国できないという制限を設けている.
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