日医ニュース
日医ニュース目次 第1015号(平成15年12月20日)

坪井会長,厚労省で記者会見
「医療事故の防止策」を公表

会見に臨む坪井会長(中)
櫻井(右)星(左)両常任理事

 坪井栄孝会長は,十二月八日,櫻井秀也・星北斗両常任理事とともに厚生労働省で記者会見を行い,医療事故防止緊急対策合同委員会答申「患者の安全確保に資する『医療事故の防止策』について」を公表.日医が組織をあげて,医療事故防止に取り組んでいく姿勢を強くアピールした.
 この答申は,会内の五つの委員会(会員の倫理向上委員会,生涯教育推進委員会,医療安全対策委員会,自浄作用活性化委員会,国民生活安全対策委員会)で組織された合同委員会が,坪井会長からの緊急諮問を受けて作成したもの.その内容は,「はじめに」「一,医療事故を防止し患者の信頼を回復するための基本的な考え方」「二,医療をとりまくすべての人々への提言」「三,日本医師会が取り組むべき具体的な提案」「おわりに」―からなっている.
 このなかで,日医独自の対応として,(1)会員の医療安全活動を支援するための取り組みの強化(2)「医師の職業倫理規程(仮称)」の徹底(3)医師会の自浄作用の活性化と,会員への指導の強化(4)生涯教育制度のあり方の検討と教育内容のさらなる充実―を挙げている.
 坪井会長は,会見のなかで,「昨今頻発している医療事故によって,国民の医療に対する信頼感は薄れつつある.この事態を放置したままでは,医療に奉仕するというわれわれの責務を果たせないと感じた」と答申の作成に至った経緯を説明した.
 なお,本答申の全文については,日医ホームページを参照されたい(>>こちら).

このページのトップへ

日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association. All rights reserved.