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第1040号(平成17年1月5日) |
土屋常任理事
「2004年日本医師会員喫煙意識調査報告」
男性医師の喫煙率が低下
土屋常任理事は,昨年十二月七日の記者会見で,日本医師会委託研究「二〇〇四年日本医師会員喫煙意識調査報告」(大井田隆日本大学医学部教授)がまとまったことを公表した.
日医は,二〇〇〇年にも同様の調査を行っており,今回の調査(調査時期二〇〇四年二〜七月)でも,日医会員四千五百名を無作為抽出し,三千六百三十三名の有効回答(反応率八五・九%)を得た.喫煙率は,男性医師二一・五%(二〇〇〇年調査では二七・一%),女性医師五・四%(同六・八%)であり,男性医師の喫煙率は二〇〇〇年の調査と比較して,有意に低い値を示した.一方,女性医師の喫煙率は,前回よりわずかに減ったものの,有意差はなかった.
さらに,(1)「医師は立場上喫煙すべきでない」「患者は喫煙すべきでない」と考えている者が男女ともに増加(2)具体的内容を伴う禁煙指導が増加(3)特に禁煙補助剤の処方が増加(4)院内全面禁煙の医療施設が増加―等が調査結果から明らかになったとして,今後も禁煙推進活動をはじめとする喫煙防止対策に取り組んでいく姿勢を示した.
土屋常任理事は,「看護師等の医療関係者の喫煙率をみると,まだまだ課題は残っている」として,医療現場全体で喫煙防止運動に取り組むことが大切であることを強調した.
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