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第1041号(平成17年1月20日) |
日医 医療に伴い発生する障害補償制度検討委員会
無過失補償制度も含め検討へ
「医療に伴い発生する障害補償制度検討委員会」の初会合が,昨年十二月十七日,日医会館で開催された.
本委員会は,医療の過程で患者さんに障害が発生した場合,その患者さんに対する補償をどのようにしていくべきか,無過失補償制度を含めて検討することを目的に設置されたものである.
委員長には山口光哉元公務員共済立川病院診療部長が,副委員長には浅井尚子富山大学経済学部経営法学科教授が,それぞれ指名された.
植松治雄会長は,冒頭のあいさつのなかで,分娩時における新生児の脳性麻痺の事例にも触れ,「わが国の現状に適した障害補償制度が構築されれば,分娩を扱う医師不足や医療機関の偏在の解消,あるいは社会問題化している少子化対策にもつながるのではないか」と述べ,委員会での検討結果に期待感を示した.
引き続き,担当の藤村伸常任理事が,委員会を設置した目的を説明(写真).具体的には,産婦人科の新生児分娩事故,特に,脳性麻痺の患者さんに対する補償をいかにすべきかを中心として検討してほしいと要望した.
当日は,第一回目ということで,無過失補償制度を創設した場合の対象疾患等について,フリーディスカッションが行われた.
今後は,諸外国の無過失補償制度について研究を行っている委員から報告を受けるなどしながら,議論を進めていくことになっている.
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