日医ニュース
日医ニュース目次 第1056号(平成17年9月5日)

平成16年度医療費の動向
医療費総額は31.4兆円に

 厚生労働省は,このほど,「平成十六年度医療費の動向」を取りまとめ,公表した.
 それによると,平成十六年度の医療費は,前年度と比較して,約六千二百億円増加(対前年度比二・〇%増)し,三一・四兆円になったことが明らかとなった.
 医療保険医療費を制度別に見てみると,被用者保険九・三兆円(構成割合二九・五%),国民健康保険八・〇兆円(同二五・五%),高齢者一二・八兆円(同四〇・六%),公費一・四兆円(同四・四%)となっており,医療費全体に占める高齢者の割合が初めて四割を超えた.
 一人当たりの医療費では,被用者保険一二・九万円,国民健康保険二一・四万円,高齢者七三・九万円となっており,いずれも対前年度比でプラスの伸びを示している.
 一方,診療種類別に医療費を見てみると,医科の入院が一二・七兆円(対前年度比一・二%増),入院外が一一・九兆円(同一・三%増),歯科が二・五兆円(同〇・三%増)となっている.調剤については四・二兆円(同七・八%増)で,医薬分業が進んだことから,高い伸びを示している.
 また,医療機関の種類別では,病院が一七・一兆円(対前年度比〇・七%増),診療所が七・六兆円(同二・五%増)に,それぞれなっている.

医療費の推移

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