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第1069号(平成18年3月20日) |
法科大学院生が日医で研修
大東文化大学法科大学院生十名が,二月二十二日,指導教授の須田清氏と共に日医会館を訪れ,平成十七年度エクスターンシップ(医事法を主体とした市民生活法務)の一環として,医師会研修を行った.
これは,将来,医事法務を担う専門法律家を志向し,司法試験合格のための法律科目の教育に加え,“医事法・医事法総合”という市民生活に直結する法学分野の教育を受講している院生たちからの研修の申し入れに応じたもので,昨年に続き,今回が二回目となる.
当日は,野中博常任理事が,日医の沿革,目的,事業,組織等を概説.
さらに,『医師の職業倫理指針―平成十六年二月―』および『診療情報の提供に関する指針[第二版]』を資料として示しつつ,日医では,国民の医療に対する期待に応え,患者さんとの信頼関係をもった医療提供体制を構築するために,会員の倫理規範を制定していることを説明した.
質疑応答では,(1)新薬の保険適用認可(2)過疎地の医師不足と医師数(3)医療事故の高額賠償―などの幅広い質問が出された.これに対し,野中常任理事は,(1)日医治験促進センターで,国の研究事業「治験推進研究事業」を実施中(2)新医師臨床研修制度にへき地医療を組み込むこと等検討中だが,一人の医師の役割も再認識すべき(3)会員のための医師賠償責任保険制度と任意加入の同特約保険制度がある―など,個々の質問に詳細に回答した.
国民皆保険制度の保険料未納者増による空洞化問題や混合診療問題まで話が及ぶ,熱気あふれる研修の後,一行は会館内を見学し,医師会研修を終了した.
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