|
第1075号(平成18年6月20日) |
「禁煙は愛」─禁煙訴え徒歩で日本縦断
マーク・ギブンスさんが日医を表敬訪問
お遍路姿で禁煙を訴え,徒歩で日本を縦断しているオーストラリア人のマーク・キブンスさん(四三歳)が五月二十九日,日医を表敬訪問した.
母国では看護師として十二年間働き,一九九七年に愛媛県今治市の県立高校の英語補助教師として来日.九九年に再来日し同県小松町で英会話の個人塾を開いた.“防煙教育”の進んだオーストラリアに比べ,喫煙,受動喫煙の危険性があまり認識されていない日本の実態に驚いたという.
たばこの害について一人でも多くの人に考えてもらいたいと,「禁煙は愛」と書いたのぼりを掲げ(写真),四月十三日に鹿児島県の佐多岬を出発.北海道の宗谷岬まで約三千キロメートルの道のりを八十八日間かけて歩く.これまでに,鹿児島,熊本,福岡,山口,広島,兵庫,大阪,神奈川などの各府県医師会を表敬訪問した.
ギブンスさんは,「一般の人に喫煙の害に気付いてもらうきっかけとなることを望んでいる」と禁煙遍路の趣旨を説明.医師のひと言の重さを強調し,患者さんに積極的に禁煙指導してもらいたいと要請した.
同席した内田健夫常任理事は,「日医としては,喫煙が及ぼす健康の害について啓発し,今後も禁煙推進活動に取り組んでいきたい」との姿勢を示した.
|