日医ニュース
日医ニュース目次 第1083号(平成18年10月20日)

第1回学術推進会議(IV)
かかりつけ医の質の担保について検討

第1回学術推進会議(IV)/かかりつけ医の質の担保について検討(写真) 第IV次学術推進会議の初会合が十月四日,日医会館で開催された.
 前期学術推進会議の報告書では,わが国の専門医制度についてのあり方を検討し,二段階による専門医の認定,第三者機構の設立,日医生涯教育制度との関連などについて提言したが,今期は,かかりつけ医の質の担保をテーマに,日医認定かかりつけ医(仮)創設についての検討も行われる.
 冒頭,あいさつに立った唐澤人会長は,前期の報告書の内容を説明するとともに,「専門医とかかりつけ医,あるいはスペシャリストとジェネラリストと分類すれば,後者の機能充実,質的向上に日医生涯教育制度の果たす役割は大きい」として,前期の議論をさらに進め,かかりつけ医の質の向上・担保について道筋を示すよう,委員に要請した.
 座長には高久史麿日本医学会長,副座長には吉原忠男埼玉県医師会長が選任され,会長から諮問書「かかりつけ医の質の担保について─日医認定かかりつけ医(仮)の検討」が手渡された.(写真)
 議事では自由討議が行われ,かかりつけ医について,「家庭医に名称を変えた方が分かりやすいのではないか」「資格とは違い,患者が決めるものだ」「ゲートキーパーとして他医療機関への紹介能力も求められる」などの発言があったほか,学会が認定する専門医制度の問題点や,多くの科を標榜したがる医師への対応などが話題となった.
 質の担保については,高久座長が関連学会と協力して日医の生涯教育を受けた医師を認定するような制度を創設したらどうかとの提案をした.
 次回(十二月八日開催予定)より,その是非について議論を開始する.

第IV次 学術推進会議

【飯沼常任理事・生涯教育課】

高久 史麿(日本医学会長)
出月 康夫(日本医学会副会長)
岸本 忠三(日本医学会副会長)
久道  茂(日本医学会副会長)
鴨下 重彦(国立国際医療センター名誉総長)
大島 伸一(国立長寿医療センター総長)
吉原 忠男(埼玉県医会長)
西村 亮一(兵庫県医会長)
久野 梧郎(愛媛県医会長)
伯野 中彦(千葉県・千葉市医会長)

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