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第1089号(平成19年1月20日) |

栃木県医師会長 島 三喜

栃木県医師会勤務医部会は平成十八年四月一日に発足,同年九月二日に設立総会を開催し,本格的に活動を開始した.
事の始めに当たり,他県の勤務医部会には見られない本県独自の会則がつくられた.それは次の三つを特徴としている.
一,勤務医の意見を県医師会内の当該委員会に確実に反映できる
二,勤務医の関心事について,調査,論議,上申できる検討委員会を設立できる(今年度は,(1)勤務医と医師会のあり方検討委員会(2)医療政策委員会(3)勤務医の労働環境調査委員会の三つを設置)
三,開業医も積極的に参加できる
当然のことながら,勤務医と開業医とは,対峙ではなく共生関係にならなければならない.相互で合意した決議案を作成し,現実的かつ実施可能な施策を考案するためには,開業医会員の参加も絶対に必要となる.
これからの医師会活動の一つのキーポイントは,今や全医師数のまさに半数以上を占める勤務医と,いかに確実に連携していくかである.
勤務医部会の活動を通して,現在,勤務医の抱えている諸問題と真剣に取り組み,またその意見を集約し,日常の医師会活動に反映させている.その結果として,医師会の組織率を向上させ,さらには行政への影響力・発言力を少しでも高めていけるように,これからも努力していきたい.
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