|
第1095号(平成19年4月20日) |
平成18年度都道府県医師会広報担当理事連絡協議会
これまでの広報活動の成果と今後の課題について討議
平成十八年度都道府県医師会広報担当理事連絡協議会が,三月十五日,日医会館小講堂で開催された.
冒頭,唐澤人会長は,「執行部が誕生して,ほぼ一年になるが,昨年四月のマイナス三・一六%の診療報酬改定,療養病床再編問題などの医療費抑制策と対峙してきた.毎週水曜日には定例記者会見を開き,その問題点を明らかにするとともに,『日医ニュース』,「日医白クマ通信」等で,その内容を報道している.
これまで,日医はマイナスのイメージを押し付けられてきたが,マイナスイメージがあると,日医が正しい政策を打ち出しても国民から正当な評価を得られない.現在,テレビコマーシャル(TVCM)を用いた日医のイメージアップ戦略を行っており,これから少しずつ効果が現れてくると確信している」と,あいさつした.
つづいて,長瀬清広報委員会委員長が,これまでの広報委員会の審議状況(日医ホームページのモニターの実施,TVCMの評価,勤務医加入促進に向けた広報のあり方など)を報告した.
中川俊男常任理事は,「日医の広報活動」について報告.日医のイメージアップ戦略として,昨年十月七日からTVCM三編(「高齢者医療」「学校保健」「医師の心ない一言」)を放映し,日医が国民の側にいることをアピールしていると説明した.また,「TVCMに関して多数の意見が寄せられており,大きな手応えを感じている」と述べた.
都道府県医師会からの活動報告としては,(一)広島県医師会(温泉川梅代常任理事)からはHMA-netを中心とした取り組み,(二)福岡県医師会(堤康博理事)からは医療モニター制度「メディペチャ」,(三)山口県医師会(加藤欣士郎常任理事)からは地元報道機関,とりわけ放送局との連携―について,それぞれ報告があった.
協議では,「記者会見のタイミングが迅速になり,地域医師会から見ても日医の考えが分かりやすくなった」「日医だけでなく,都道府県医師会でも記者会見を行い,相乗的な効果をねらうべき」「福岡県医師会で行っている“メディペチャ”は,医師会の考えを理解してもらうための草の根的な活動として参考になる」などの意見が出された.
また,「日本医師会テレビ健康講座―ふれあい健康ネットワーク」で放送された番組を日医のライブラリーとして活用したいという中川常任理事からの提案が了承された.
最後に,宝住与一副会長が,「これからも,日医の発言権をより強めていくよう努力していきたい」と総括した.
|