日医ニュース
日医ニュース目次 第1101号(平成19年7月20日)

石井常任理事
ハーバード大学武見プログラム訪問およびアメリカ医師会年次総会出席

武見フェローの報告会
(左端が石井常任理事)

 石井正三常任理事は,ハーバード大学武見プログラム訪問およびアメリカ医師会年次総会出席を主な目的として,六月二十〜二十八日,アメリカに出張した.
 二十一日には,ニューヨークでJETROニューヨーク保健部の西平賢哉氏らと面会し,最近の米国の医療事情について報告を受けた.その後,コロンビア大学医学部教授で米国日本人医師会会長である本間俊一氏およびニューヨークの日本総領事館医務官の仲本光一氏と面談.ニューヨークには,その地域周辺を対象としたJAMSnetと言われる「邦人医療支援ネットワーク」があり,総領事館が側面的支援を行っているが,本間氏はそのネットワークの代表を務めている.面談のなかでは,アメリカ在住および旅行中の日本人に対する医療支援について情報交換するとともに,日医との協力の可能性についても,今後検討していくこととなった.
 ボストンへ移動した二十二日には,ハーバード大学公衆衛生大学院武見プログラムを視察.本プログラムは,一九八四年以降,これまでに四十七カ国百八十九名,うち日本人三十五名のフェローを輩出しており,日本国内での研究や行政に携わっている.特に途上国からのフェローはプログラム修了後,自国において保健医療部門の指導者として活躍している.
 当日は,同大学院のBloomプログラム総括教授,武見プログラム担当のReich教授らと本プログラムの今後の運営等について意見交換し,その成果を日医の政策に反映させつつ,継続していくことで合意した.
 また,日本人の武見フェロー二名ならびに日本人研究者四名から研究報告を受け,石井常任理事が適切なアドバイスを行った.
 その後,シカゴに移動し,二十四日には石井常任理事を含む世界医師会(WMA)関係者十三名が集まり,WMA機関誌の『WMJ(世界医師会雑誌)』の改革案について議論.
 二十六日に開かれたアメリカ医師会(AMA)前会長のDr. Hill主催による海外賓客二十名のための懇談会では,各国医師会代表と医療制度等について意見交換した.翌二十七日には,千名を超える参加者の下,AMA新会長の就任式とレセプションが盛大に行われ,第百六十二代AMA会長のDr. Ronald Davis(専門は公衆衛生)の就任を祝った.

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