日医ニュース
日医ニュース目次 第1101号(平成19年7月20日)

第39回産業医学講習会
高まる産業医の必要性

第39回産業医学講習会/高まる産業医の必要性(写真) 第三十九回産業医学講習会が,七月五〜七日の三日間,日医会館大講堂で開催され,四百十三名の受講者が参加した.
 日医では,平成二年に日本医師会認定産業医制度を発足させて以来,産業医の資質向上に向けた取り組みを実施してきたが,すでに七万人を超える医師が認定産業医の資格を取得している.本講習会は,この制度の認定更新に必要な単位取得のための生涯研修会として開催されたものである.
 初日は,今村聡常任理事の司会で開会.冒頭あいさつした唐澤人会長は,「産業医活動の推進は,労働者の健康寿命や労働可能年齢を延伸させるとともに,労働生産性の向上を通じて社会・経済の発展に大きく貢献するものと確信している」と指摘.参加者に対しては,「産業医活動の重要性を再確認し,講習会での成果を日ごろの産業医活動に反映させて欲しい」と要望した.
 つづいて,来賓としてあいさつした柳澤伯夫厚生労働大臣(小野晃厚労省労働基準局安全衛生部長代読)は,昨年三月の労働安全衛生法の改正に伴って事業者に義務付けられた,長時間労働者に対する医師による面接について言及.「過重労働対策の中核をなすものであり,産業医に期待される役割はますます重要になる」と産業医の活動に対する期待感を示した.
 その後,三日間にわたり,産業医に必要な「法的知識の解説」「産業医学総論」「実践各論」等,幅広い内容の講習が行われた.受講者のなかには,日医会館内に設置された託児室を利用する者もおり,意欲的な姿勢がうかがえた.

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