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第1103号(平成19年8月20日) |
7月25日
TVCM広報開始以降の日医に対する意識調査報告
中川俊男常任理事は,昨年十月からスタートさせた三編のTVCMならびに三月下旬に読売・朝日両新聞に掲載した意見広告の効果を測定するために行った意識調査の結果について概説した.
本調査は,一般生活者の「日医に対する意識」を把握するために,全国およそ千百サンプルの成人男女を対象に,日医の認知状況や日医への関心度など,五項目についてインターネットで行ったもので,今年三月に実施された.昨年十月に行った事前の調査との比較で,日医に対する意識の変化を考察した.
同常任理事は,日医の認知度自体は約九五%で,前回の調査と大きな変化はないとしたうえで,TVCMについては,「高齢者医療編」「学校保健編」「医師の心ない一言編」の三テーマいずれについても,CMを視聴した人の約九割が関心を持ったと回答し,日医自体に関心を持ったという人も八割近くあったこと,「医師の心ない一言編」は,女性の八割以上が医師会に関心を持つことにつながったこと,「高齢者医療編」では,四十歳代以上で「身近な問題」として高い関心が持たれたことなどを紹介.
また,新聞意見広告についても,五人に一人が認知しており,年齢が高くなるほど認知度が高いと説明した.さらに,日医への関心度,期待度,役立ち度,信頼度の,いずれの指標でも,性別・年代別を問わず,ほぼすべてで前回に比べてスコアは上がっていると報告した(図1).
そして,同常任理事は,調査結果から,TVCMは,露出機会がそれほど多くなかったにもかかわらず,日医への関心度,期待度などの上昇が明らかになったこと,また,TVCMに接触している広告認知者と非認知者を比較すると,認知者の方が,日医の活動に,より関心を示していることも明らかになっていると指摘.
「CM露出量は,決して十分とは言えないが,地道に確実に展開することで,広告認知者をより多くしていきたい」と述べた.
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