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第1103号(平成19年8月20日) |
8月1日
地球温暖化対策自主行動計画策定への日医の取り組み
今村聡常任理事は,地球温暖化対策への日医の取り組みとして,会内に「私立病院等における地球温暖化対策自主行動計画策定委員会(プロジェクト)」を新設することを明らかにした.
本委員会は,平成十七年四月に閣議決定された,京都議定書目標達成計画を受けて,医療分野における自主行動計画の策定,なかんずく私立病院等に向けた自主行動計画の策定を目的としている.また,会内に設置している「環境保健委員会」とは別に,地球温暖化対策に特化した委員会として設置される.
委員は,病院団体関係者,大病院を抱える医師会関係者,病院施設の設計・建築や省エネ設備に詳しい学識経験者,日医総研の研究員などで構成される.
検討対象として,「エネルギー使用の合理化に関する法律」にて指定されている三百床以上の病院,延べ床面積二千平方メートル以上の病院や,「地球温暖化対策の推進に関する法律」にて指定されている,亜酸化窒素を消費する私立病院を調査し,エネルギー消費量および二酸化炭素の排出量などの現状把握と目標設定を行う.
同常任理事は,自主行動計画の策定だけではなく,計画を実施するために,(一)患者の療養環境から見たエネルギー消費のあり方,(二)日本固有の公的保険制度における計画実施と,診療報酬への反映,(三)厳しい医療経営環境のなかで積極的な取り組みを引き出す税制面での配慮─など,医療を取り巻く特性を踏まえて検討していきたいと述べた.
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