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第1104号(平成19年9月5日) |
診療報酬改定に関する報道で厚生労働省等に抗議
八月八日付の一部日刊紙に,「産科・救急報酬引上げ検討─厚労省案医師不足解消を重視」という見出しで,中医協で検討される平成二十年度診療報酬改定の主要項目が八月七日に明らかになったという内容の記事が掲載された.
同記事には,「病院での夜間診療を地域の開業医が交代で担う」「開業医の初診・再診料を引き下げる一方で,時間外や訪問診療報酬を,これまでより高くすることも検討する」など,診療報酬改定に向けた方針が,あたかも決定されたかのような内容で記載されている.
記事が掲載された八月八日には,確かに中医協総会が開催され,資料として提出された「平成二十年度診療報酬改定に向けた検討項目例(案)」を基に若干の議論が行われた.しかし,この資料は,あくまでも議論のたたき台として示されたものであり,診療報酬改定に向けた本格的な議論は,これから行われることになっている.
日医では,このような誤った記事が,中医協で議論される前にメディアで報道されたことを問題視.同日中に,厚労省に対して事実確認を求めるとともに,今後,中医協を軽んじるような行動・言動のないよう,強く抗議を行った.
また,中医協の土田武史会長に対しても,遺憾の意を表明.再発防止に万全を期すよう申し入れた.
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