日医ニュース
日医ニュース目次 第1104号(平成19年9月5日)

日医定例記者会見

8月22日
診療所に関する緊急調査を実施

 中川俊男常任理事は,診療所開設者に対する緊急調査を実施し,現在,集計中であることを公表した.
 近年,勤務医の過重労働の実態が明らかになるなかで,「診療所の医師が楽をしているから,勤務医が疲弊する」という誤解に満ちた報道が行われている.
 厚生労働省が時間外診療における現場の実態調査を行っているが,これらの調査が,誤った政策につながらないよう,日医でも緊急調査を行った.
 調査内容は,(一)診療所の診療時間および診療時間外の活動に関する調査(診療所の医師が,診療所の管理業務以外に,学校医や産業医としての保健活動,医師会活動,研修活動などに費やす時間の把握),(二)診療所開設者の年収に関する調査(診療所管理者の実質的な可処分所得の把握)─の二種類.
 調査は,緊急的に選んだ四地域(北海道札幌市,東京都板橋区,山口県,鹿児島県)の日医会員の診療所を対象として,(一)は三千二百一医療機関(法人立・個人立),(二)は千五百二十八名(個人立)に対して実施した.
 同常任理事は,九月中に結果を公表し,次年度の診療報酬改定が適切に行われるためのデータとして,活用していきたいと述べた.

このページのトップへ

日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association. All rights reserved.