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第1106号(平成19年10月5日) |
第26回ファイザー医学記事賞受賞者決定
「患者を生きる」(朝日新聞社)が大賞に
第二十六回ファイザー医学記事賞の贈呈式が,九月十九日,都内で行われた.
ファイザー医学記事賞は,医学や医療の現実が,適切な報道によって,一般の人々に正しく理解されることを願い,一九八一年「アップジョン医学記事賞」として設立され,その後,名称が変更されて標記の賞となった.
今回は,全国紙,地方紙の連載記事,九十八編のなかから,第一次選考で二十四編に絞り,最終選考を経て,大賞には朝日新聞社の「患者を生きる」が,優秀賞には「見えない障害」(産経新聞大阪本社),「霧の中の処方せん」(東奥日報社),「生命の雫」(高知新聞社),「医療ルネサンス」(読売新聞社),「両刃のメス」(愛媛新聞社)の五編が選ばれた.
最終選考の審査には,中川俊男常任理事,エッセイストの岸本葉子氏,久史麿自治医科大学学長,松谷有希雄国立療養所多磨全生園園長の四氏が当たった.
中川常任理事は,「いずれの作品も記者の熱い思いが感じられたが,特に大賞を受賞した『患者を生きる』は,患者さんや,その家族,そして,その患者を担当した医師への取材が,実に丹念で,しかもきめ細かであり,感動した」と感想を述べた.
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