日医ニュース
日医ニュース目次 第1109号(平成19年11月20日)

第60回日本医師会設立記念医学大会
医学・医療の功労者を表彰

第60回日本医師会設立記念医学大会/医学・医療の功労者を表彰(写真) 第六十回日本医師会設立記念医学大会が,十一月一日,日医会館大講堂で開催された.
 冒頭,あいさつに立った唐澤人会長は,全会員の地域医療への貢献に謝意を示すとともに,「これまで保健・医療・福祉にご尽力くださった方々,医学の発展にご功績のあった方々に対し,ささやかではあるが顕彰をもって報いたい」と表彰の趣旨を説明.そのうえで,「医療を取り巻く環境は非常に厳しく,財政主導で進められている政府の医療政策は,世界に誇る日本の社会保障・国民皆保険制度を危うくしている.活力ある社会の構築を目指し,会員とともに努力していきたい」と述べた.
 つづいて,来賓を代表して舛添要一厚生労働大臣(外口崇厚労省医政局長代読)が祝辞を述べた.
 この後,表彰式が行われ,受賞者が登壇.唐澤会長から,表彰状と記念品目録を授与された.
 なお,今回の受賞者は,日本医師会最高優功賞四団体と十一名(在任十年都道府県医師会長一名,「医学,医術の研究により医学,医療の発展又は社会福祉の向上に貢献し,特に功績顕著なる功労者」四団体と十名),日本医師会優功賞五十八名(在任十年日本医師会代議員二十七名,在任十年日本医師会委員会委員三十一名),日本医師会医学賞四名,日本医師会医学研究助成費十四名となっている別記事参照
 受賞者を代表して,秦喜八郎宮崎県医師会長が,「本日の受賞を契機に,さらに一層の研さんに努め,国民のための医療の確保,向上に努力をいたす決意を新たにするものである」と謝辞を述べた.
 表彰式終了後には,日本医師会医学賞を受賞した四氏による講演「リンパ球機能分子と免疫調節」(奥村康順天堂大学医学部教授),「疾病発生に関わる社会的生活環境要因に関する研究」(高野健人東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授),「2型糖尿病の分子機構に関する研究」(門脇孝東京大学大学院医学系研究科教授),「難治性角膜疾患の病態解明と治療法の開発」(西田輝夫山口大学大学院医学系研究科教授)が行われた.
 なお,白寿会員三十八名,米寿会員六百三十五名の方々には,さらなる長寿を祈念して,銀盃が贈呈されることになっている.
(詳細は,『日医雑誌』平成二十年一月号別冊参照)

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