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第1111号(平成19年12月20日) |
第25回CMAAO総会開催
─羽生田常任理事が「日本の長寿社会に向けた医療政策」について講演─
第二十五回CMAAO(アジア大洋州医師会連合)総会が,十一月十八から二十日までの三日間,タイのパタヤで開催され,日医から宝住与一(CMAAO理事代理)・岩砂和雄両副会長ならびに羽生田俊・石井正三(CMAAO事務総長)両常任理事が出席した.
参加医師会は,十七の加盟医師会中,十三医師会で,参加者は総勢五十名であった.
十八日の開会式では,第八回武見太郎記念講演が開催され,Mahidol大学名誉教授,Sakiyalaksana氏が,現タイ国王下における同国の医療事情について講演した.午後は理事会が開かれ,石井事務総長が,CMAAOの過去一年間の活動について,事務総長報告を行った.
十九日午前には,総会式典が行われ,第二十七代会長のKim氏(韓国医師会元会長)から第二十八代会長のPausawasdi氏(タイ医師会前会長)に会長メダルが引き継がれた.総会会議の各国医師会活動報告では,岩砂副会長が,日医の最近の活動のなかから,『グランドデザイン二〇〇七』ならびに『WMA医の倫理マニュアル』日本語版の刊行─などについて報告した.
二十日のシンポジウムでは,“Arts and Science of Healthy Longevity”をテーマとして取り上げ,日医からは羽生田常任理事が,「日本における長寿社会に向けた医療政策」と題して講演した.
総会では,CMAAO役員,委員会委員が改選され,(1)CMAAOの活動推進に当たり,必要とされる法律顧問として,米国ニューヨーク州弁護士・吉田真樹氏の就任(2)スリランカの新規加盟(3)会議出席に要する旅費支援(4)加盟医師会の経済状況に応じた会費納入額見直し─がそれぞれ承認された.
また,バングラデシュの最近のサイクロン災害に対し,基金を設置し,義援金を送るための準備をすることとなった.さらに,定款・施行細則を全面的に見直す必要が指摘され,その作業を石井事務総長,吉田顧問が中心となって行い,問題点を翌年の中間理事会に提出することになった.
今後の開催地としては,二〇〇八年の第四十四回中間理事会をフィリピンのマニラで,二〇〇九年の第二十六回総会をインドネシアのバリで開催することとなり,二〇〇八年の中間理事会ではCMAAO設立五十周年に当たることから,記念行事を企画することになった.
このほか,MASEAN(東南アジア医師会連合)加盟医師会のうち,CMAAOに未加入の医師会に対し,加盟を働き掛けることが合意された.
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