日医ニュース
日医ニュース目次 第1118号(平成20年4月5日)

日医定例記者会見

3月18日
日本糖尿病対策推進会議の活動を報告

日医定例記者会見/3月18日/日本糖尿病対策推進会議の活動を報告(写真) 今村聡常任理事は,日本糖尿病対策推進会議の活動について報告した.
 日本糖尿病対策推進会議は,国民の健康づくりのためには,生活習慣病,特に糖尿病対策について,積極的に取り組む必要があるとの認識から,日医・日本糖尿病学会・日本糖尿病協会の三者で,平成十七年二月に設立.十九年八月からは日本歯科医師会も参加し,さまざまな糖尿病対策に取り組んでいる.
 同常任理事は,二月二十七日に開催された同会議幹事会で,昨年八月の幹事会で参加が決まった日本歯科医師会の大久保満男会長が副会長に就任すること,オブザーバーとして参加していた健康保険組合連合会,国民健康保険中央会の二団体が新たな構成メンバーとして参加することが了承されたと報告した.
 また,糖尿病合併症の早期発見・早期治療を目的とした「足チェックシート」(同会議が平成十八年度活動の一環として作成)を用いた,糖尿病患者の足に関する調査「糖尿病神経障害の実態調査結果」を集計解析し,小冊子『日本における糖尿病患者の足外観異常および糖尿病神経障害の実態に関する報告』としてまとめたと説明した.
 同常任理事は,「全国二百五十の医師会や糖尿病関連の研究会組織等で自発的に実施された「足チェックシート」による糖尿病患者の足に関する調査を集積したところ,十九万八千三百五十三例(糖尿病受診患者の約五%に相当)のデータが集まった.約二十万例のデータが集まったことに大きな意味がある」と,今回の報告を高く評価した.
 また,「足チェックシート等のツールを使って,アキレス腱反射,振動覚等の機能検査を定期的に実施できれば,糖尿病による神経障害を早期発見できる」とし,糖尿病合併症の早期発見・早期治療の重要性を改めて強調した.
 なお,本小冊子は,日医の会員を始め構成団体にも配布する予定.
 また,同日の幹事会では,新たな啓発資料として,糖尿病網膜症に関するポスターを作成することを決定.ポスターは,糖尿病網膜症の早期発見のために,眼科医による眼底検査を促す内容となっており,前述の実態調査結果の小冊子と同様に,『日医雑誌』四月号に同封して全会員に配布する予定であることも報告した.

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