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第1118号(平成20年4月5日) |

3月18日
健康スポーツ医学委員会答申まとまる

健康スポーツ医学委員会の答申が取りまとめられたことを受けて,今村聡常任理事は,その内容を説明した.
本答申は,唐澤 人会長からの諮問「地域における健康スポーツ医活動の推進─特定健診・保健指導における健康スポーツ医の役割を中心として─」について,二年間にわたって検討を行い取りまとめたもので,三月六日に太田壽城委員長(国立長寿医療センター病院長)から宝住与一会長職務代行者代理に提出されたものである.
答申は,「特定健診・保健指導の生まれた背景」「特定健診・保健指導(制度)の概要」「特定健診・保健指導の実務と健康スポーツ医の役割」「特定健診・保健指導と医師会の役割─都道府県医師会・郡市区医師会における取り組み状況と課題─」「日本医師会の役割」「まとめ」の全六章からなっている.
同常任理事は,平成二十年四月から実施される特定健診・保健指導において,日医認定健康スポーツ医の果たす役割が,きわめて重要になると指摘.厚生労働省の「標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)」のなかには,日医認定健康スポーツ医の位置付けが盛り込まれ,「保健指導として運動を提供する施設については,日医認定健康スポーツ医を配置,あるいは勤務する医療機関と連携するなど,安全の確保に努めることが必要である」と記載されていることからも,「日医認定健康スポーツ医が,国の施策に明確に位置付けられたことは,非常に意味のあること」と評価した.
また,同常任理事は,「特定健診・保健指導は,日医認定健康スポーツ医だけが行うものではないが,できるだけ多くのかかりつけの医師が日医認定健康スポーツ医の資格を持ち,特定健診・保健指導に取り組んでいくことが望ましい」とし,日医認定健康スポーツ医制度を,よりいっそう充実させ,強化していきたいと述べた.
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