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第1131号(平成20年10月20日) |
日本にカジノを
海外旅行の楽しみの一つにカジノがある.かの厳格で,罰金都市と言われるシンガポールでもカジノが解禁される.
先日,議員連盟を調べていたら,「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟」なるものが目にとまった.
事故米やメラミン牛乳問題で活躍中の野田聖子消費者行政担当相が会長で,「ゲーミング(カジノ)法案」の提出を目指していたそうだ.
ヨーロッパのほとんどの国にはカジノがある.ジャケット,ネクタイ着用のドレスコードがあり,大人の社交場とのことだ.
今年,四年ぶりにカジノの殿堂と言われるモナコのグラン・カジノを訪れた.パリ・オペラ座を設計したシャルル・ガルニエ建設によるグラン・カジノは,まさに殿堂にふさわしいたたずまいである.残念なことに四年前とは異なり,すでにドレスコードはなくなっていた.Tシャツに半ズボン,ゴム草履のアメリカの若者が闊歩(かっぽ)していた.
貴族のスポーツであったゴルフがアメリカに渡って大衆化し,日本に来て低俗化したと言われるように,カジノも同じ運命をたどるのだろうか.
尾辻秀久元厚生労働大臣が「黒い猫,白い猫論」を引き合いに出し,社会保障の財源には制約はないと言っている.
たばこ増税とともにカジノによる税収も加えてはどうであろうか.
もっとも,千円たばこの税収一兆三千億円に比べると,カジノからの上がりは雀(すずめ)の涙ほどかも知れない.
ギャンブル依存症に対する治療費が増えては元も子もないか.
(賭) |