日医ニュース
日医ニュース目次 第1180号(平成22年11月5日)

日本医師会テレビ健康講座(北海道)
救急医療の充実を目指す取り組みをテーマに

日本医師会テレビ健康講座(北海道)/救急医療の充実を目指す取り組みをテーマに(写真) 「日本医師会テレビ健康講座―ふれあい健康ネットワーク」の収録が十月十六日,北海道医師会ならびに北海道文化放送の協力の下,テレビ局内のスタジオで行われた.
 今回の番組では,「いのちを救う! 北海道の地域医療はいま….〜救急医療の充実を目指す様々な取り組み〜」をテーマとし,実際の緊急搬送のVTRを挟んで,目黒順一北海道医師会常任理事が,ドクターヘリやドクタージェットを活用した,救急医療の取り組みについて説明した.
 また,藤井美穂道医常任理事が,夜間救急における,いわゆる“コンビニ受診”解消のため,小児や産婦人科の電話相談を実施し,成果を上げていることを紹介した.
 番組に出演した長瀬清北海道医師会長は,北海道は人口十万人に対し,医師数は二百二十人と全国並みであるものの,地域が広大であるがゆえに地域に偏りがあるとして,救急搬送にドクターヘリが有効であることを強調.しかし,広大な地域をカバーするには現在の三機では足りず,六機に増やすのが理想であるとし,医師が乗り込んで救急患者の治療と搬送を行うドクタージェットも本格的に運用することによって,救急医療体制をさらに充実させていきたいとした.
 また,石川広己常任理事は,全国でのドクターヘリの運用状況を説明したうえで,「今年から来年にかけて導入を検討している県も増えているが,全国レベルではまだ課題が多いので,北海道の取り組みをモデルケースに,日医としても理想に近づける努力をしたい」と述べた.
 一方,一刻を争う救急医療の崩壊を招きかねない,いわゆる“コンビニ受診”について,長瀬道医会長は,小児科や産婦人科の相談窓口の利用を求め,石川常任理事は,適正な利用への協力を呼び掛けた.
 なお,番組は十一月六日(土)に北海道文化放送で午前十一時十分から三十分間放映される予定となっている.

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