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第1197号(平成23年7月20日) |
日本医師会テレビ健康講座(富山県)
「自殺とうつ病を考える」をテーマに
日本医師会テレビ健康講座の収録が七月二日,富山県医師会並びに北日本放送の協力の下,富山市内のスタジオで行われた.
本事業は,地域医療における地域医師会の役割を住民に理解してもらうことを目的として,平成元年から実施しているものであり,今回が今年度最初の収録となった.
番組のテーマは,「気づいて,治して,生きること.〜自殺とうつ病を考える〜」であり,うつ病を克服した経験者のメッセージや県内で実施されているさまざまな自殺防止対策をVTRで紹介.県民に対して,うつ病は原則治る病気であり,専門の医師に相談することが重要であることを呼び掛ける内容となった.
番組では,木戸日出喜木戸クリニック院長が,うつ病の症状やその原因を分かりやすく解説.「自殺のきっかけともなり得るうつ病に対して,周囲の人たちが何気ないやり取りからそのサインに気づいてあげることも大事になる」と指摘した.
岩城勝英富山県医師会長は,「自殺未遂は,自殺で亡くなる方の十倍以上と言われており,その早急かつ効果的な対策が求められている」として,県医師会でも医療の立場から自殺予防に積極的に関わっていく考えを説明.「うつ病ではないかと思ったら,自分だけ,家族だけで抱え込むのではなく,早期に専門の医師に相談して欲しい」と述べた.
また,石川広己常任理事は,日医の取り組みとして,『自殺予防マニュアル』を作成し全会員等に配布したこと,医師を対象とした「地域医療における自殺予防対策研修会」や「かかりつけ医うつ病対応力向上研修会」を開催していることなどを紹介した.
なお,番組は七月二十四日(日)午前七時三十分から,北日本放送で放映される予定となっている.
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