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第1200号(平成23年9月5日) |
石井常任理事
福島県内の放射線除染作業を視察
日医では,福島第一原子力発電所の事故を受けて,本年四月にアメリカ医師会の協力の下,IAEM(国際危機管理者協会)より,放射性物質汚染除去剤の提供を受けた.
除去剤は,福島県医師会に提供し,これまで保管されていたが,その除去剤を使った除染作業の実演が,福島市内の福島こひつじ幼稚園で行われることとなり,石井正三常任理事が八月三日に現地に赴いて,視察を行った.
当日は,除染作業の実演に入る前に,佐藤武寿福島県医常任理事始め,チャムダラス ジョージア大学教授,永田高志日医総研客員研究員等,多くの関係者の出席の下,式典が行われた.来賓あいさつを行った石井常任理事は,これまでの経緯を説明した上で,子どもたちの健康を守るため,今後も出来る限りの支援を行っていく意向を示した.
その後は,園内で除去剤を使った除染作業が行われた.作業後には,放射線量がホットスポットでは二十分の一に,それ以外の場所でも十分の一に低下し,小久保多美子園長からは感謝の言葉が述べられた.
テープカットの後には,四カ月振りに外で遊ぶことが出来た園児たちの弾んだ声が,園内の各所で聞かれた.
除染作業の実演 |
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