日医ニュース
日医ニュース目次 第1207号(平成23年12月20日)

私もひとこと

栃木県医師会長 太田 照男

 本会では,昨年十月,会長諮問「勤務医参画の将来展望」に答申すべく,勤務医参画検討委員会を立ち上げ,勤務医の加入促進に向けた問題点と対策等について検討してきた.
 主な内容は,医師会加入のメリット,会費と権利問題,三層(日本医師会,都道府県医師会,郡市医師会)構造であった.
 「個々に直接的メリットはなくとも,診療報酬や労働条件等の改善につながれば,それはメリットと言える」「会費と権利は,新法人制度への移行に伴う平等性という観点からも考える必要がある」「三層構造は各々の存在意義や活動が異なる.地域医師会があってこそ地域医療が守られる」といった内容であった.
 医師として,地域医療に貢献することは義務である.勤務医は院内診療と共に病診連携に力を注ぐことにより,真の意味での地域医療の担い手となることが出来る.医師各々の価値観や立場の違い等から一つになることは難しいが,「地域医療を守る」という決意の下に医師全体が集結することが大きな力となろう.
 東日本大震災以降,医療者の多くが自ら被災者でありながら,患者のために診療を続け,各地の開業医・勤務医が被災地に出向くなど,心を一つに復興支援に携わっている姿に脱帽しつつ,今後全ての医師が心を一つに地域医療に携わっていただくことを日々切望している次第である.

このページのトップへ

日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association. All rights reserved.