|
第1226号(平成24年10月5日) |
梅ちゃん先生
九月末で終了となったNHK連続ドラマ「梅ちゃん先生」が連日高い視聴率を記録していたらしい.先日伺ったところ平均二〇・一%で,過去九年間の朝ドラのなかで一位の人気だそうだ.このドラマの舞台となっているのは,東京大田区の蒲田である.
大田区三医師会(大森,田園調布,蒲田)の今年の新年会で隣に座った大田区長さんから,このドラマが蒲田を舞台にして春から始まる事を聞いた.その時こんな話をされた.
「実は,梅ちゃん先生のドラマは昨年の東日本大震災での医療関係者の献身的な救護活動がきっかけらしいですよ.NHKの方から聞きました」
あの時,東北の被災された人たちのために自分も何かしなくてはいけないと思わなかった医療関係者はいなかっただろう.
それは医療関係者の一人としてとても嬉(うれ)しいことだなと,胸にジーンとくるものを感じた.
梅ちゃん先生は昭和二十年に医大に入学したことになっていて,同年代に入学した蒲田医師会の女医さん方がNHKの取材を受け,彼女たちの当時の実体験が台本づくりに反映されている.
その他にも台本づくりや医事指導などで番組制作の間,蒲田医師会の先生たちがNHKのスタジオを度々訪れ,時には深夜にまで及ぶなど,その回数は六十回以上に達したとのことだ.
ストーリーの面白さはもちろんのことだが,高視聴率の裏には医師会の先生たちが大いに協力をしたこともあることを知ってもらいたい.
(No.8)
|