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第1237号(平成25年3月20日) |
日本医師会年金制度説明会・地区医師会担当理事連絡会
三上常任理事
日医年金制度への加入促進に向けた協力を求める
日本医師会年金制度説明会・地区医師会担当理事連絡会が三月一日,東京都医師会館で開催された.
日医年金は,本年四月一日より,従前の根拠法のない共済事業から,保険業法に基づき,主務官庁から正式な認可を得た年金制度に生まれ変わることになっている.今回の説明会は,その内容を報告するとともに,加入促進に向けた協力を求めるために開催されたものである.
冒頭あいさつした野中博東京都医師会長は,「本日の説明会で医師年金に対する理解を更に深め,一人でも多くの会員に加入を勧めてもらいたい」と述べた.
引き続き,三上裕司常任理事が,「豊かで安心できる将来に向けて―医師年金―」と題して講演.その中では,「医師が安心して医療活動に専念出来るためにも,必要な制度であること」「公的年金を補完するセーフティネットとしての機能を有していること」など,医師年金の意義を強調した上で,(一)特長,(二)運用体制,(三)現状と今後の見通し―等について説明した.
(一)では,(1)積立型の私的年金である(2)保険料の増減はいつでも自由に出来る(3)年金の受取コースは受給開始時に選択出来る(4)年金の受取開始を七十五歳まで延長出来る(5)事務手数料が少額で効率的な積立が出来る(6)会員種別を変更しても継続加入出来る(7)計算利率は固定でなく,見直しがある―等,七つの特長を概説.他の制度に比べて,柔軟性に優れ,医師のライフステージに合わせてさまざまなメリットが享受出来るようになっているとした.
(二)では,国内外の九つの優良会社にその運用を委託していること等,厳格な管理が行われていることを紹介.また,(三)では,繰越不足金が発生しているが,その解消に向け,改善計画を策定し,定期的に「基礎率」や「予定運用利率及び運用体制」などの見直しを行っていることを説明し,理解を求めた.
その上で,同常任理事は,年間千人の新規加入を目指して,加入の促進を図っていく考えを示し,その目標に向けた普及推進計画を紹介.参加者に対しては,「医師会入会時に渡す関係書類への医師年金パンフレット等の同封」「各種会合での医師年金の紹介,パンフレットの配布」等に関して,協力を求めた.
その他,当日は,日医事務局より,日医年金ホームページの内容や活用方法等について詳細な説明を行い,活発な質疑応答の後,会は終了となった.
なお,日医では,今後,同様の趣旨の説明会を都道府県医師会の求めに応じ,全国各地で行う予定としている.
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