第1271号（平成26年8月20日）

役員紹介〈副会長〉

中川　俊男　副会長

　先の定例代議員会において，副会長に選任・選定頂き，改めて深く感謝申し上げます．新たな四人の常勤役員も加わり執行部として更に進化していきます．
　今期も医療政策，医療保険，地域医療を中心に担当させて頂きます．
　医療保険分野では，かかりつけ医の評価を重要課題の一つとして取り組みます．今回の改定では「地域包括診療料」等でその道筋をつけることが出来ましたが，更なる充実した評価を目指します．また，率を決める際に薬価引き下げ財源が本体の改定財源から切り離されましたが，これが前例とならぬよう財政当局ともしっかりと向き合います．
　来年の通常国会に提出予定の「患者申出療養（仮称）」については，安全性，有効性を確実に担保し，将来の保険適用に確実につながる仕組みを目指します．
　地域医療においては，最大の課題は地域医療ビジョンの策定と地域包括ケアシステムの構築です．全国で奮闘される地域医師会の先生方の取り組みを全力できめ細かくお支えします．
　医療に関する課題は山積しておりますが，会員の先生方の声を力に，政治に翻弄されない強さと，国民に対する優しさを備えた医療政策を提言し，横倉執行部を支えて参る所存です．

今村　　聡　副会長

　六月の日医定例代議員会において，再度，副会長に選任・選定頂きました．
　改めて，その責任の重さを実感し，身の引き締まる思いでいます．これからの任期二年間，横倉義武会長を支え，他の役員と協働し，都道府県医師会，郡市区等医師会と連携しながら，日医そして国民医療のために全力で働きたいと決意しています．
　分掌は，一部変更があるものの，大部分は前期とほぼ同様です．この二年間に特に取り組むべき重点課題は，消費税対応と組織強化です．
　来年十月に消費税が一〇％に上がることが予想される中，社会保険診療における控除対象外消費税問題への対応は喫緊の課題です．医療界の意見を集約し，現場に負担が生じることのない解決を図ります．
　日医の組織強化は待ったなしです．公益社団法人としての活動が始まっていますが，日医事務局の組織改革を行うこと，医学生や研修医，勤務医，女性医師への支援を確実にかつ強力に行うことなどの取り組みを通して，全ての医師を代表する公益団体として，また，国民に向けてより開かれた団体として活動出来る体制の整備を行い，全ての医師が医師会に参加出来る環境整備に努めます．今後もご支援のほどよろしくお願いいたします．

松原　謙二　副会長

　この度，副会長に選任・選定頂きました．二期目を迎えるに当たり，改めて責任の重さを実感し，身の引き締まる思いです．
　副会長として，横倉義武会長の下，会長が掲げる「組織を強化し，地域医療を支え，将来の医療を考える」とした三つの方針の実現に向け邁進（まいしん）して参る所存であります．
　わが国は，超高齢社会を迎え，今後社会保障費は，医療，介護を中心に増加することが見込まれています．このような中，財政主導の医療改革が繰り返し行われた結果，その根幹たる医療の土台ともいうべき国民皆保険は崩壊へと導かれる危機にさらされ続けてきました．
　医療は社会を守る上での基盤の一つです．国民にとって必要とする医療が過不足なく受けられる社会をつくっていくためにも，これら山積する多くの課題に対して，スピード感をもって対応して参ります．国民の健康と生命を守るという医師会の使命を果たすために，執行部一丸となって全力を尽くして参りますので，今後もご支援，ご協力頂きますよう，よろしくお願い申し上げます．