「健康ぷらざ」12月20日号  

指導:新町クリニック・健康管理センター

   高木 敏



「酒を控えるように」と言われたあなた!
どうしたら飲酒量を減らすことが できるでしょうか



まず2週間禁酒する

 検査で肝機能を表すGOT、GPT、γ-GTPのすべての数値が正常化するまで禁酒します。もし禁酒できなければ、あなたはアルコール依存症かもしれません。

禁酒して良かったことを探す

 お酒を飲まずに過ごして得られた良い結果を探してください。力がみなぎり、意欲がわく、他人と口論しない、食欲が出る、家族と話す時間が増えるなど、列挙してください。  さあ、2週間禁酒できたら、その後は次のことを守ってください。

飲酒日記をつける

 純アルコール約22gを1単位として、1日2単位以内、週10単位以内(女性はその半分)を目標に、手帳に1週間の予定を立てます。その横に実際の飲酒量と飲酒場所を記入し、週末に自己評価します(1単位は、ビール大瓶1本、日本酒1合、焼酎お湯割り1合、ウイスキーダブル1杯、ワインはグラス2杯に相当)。

飲酒量が増えるきっかけを探す

 どんなときに飲酒量が増えるかを探してください。仕事を終えたとき、接待のとき、気持ちが沈むとき、宴会のときなどを列挙してください。

危機を乗り越える対策を立てる

 自動車の鍵を見せたり約束があるなど誘いを断る練習をする、清涼飲料水を飲む、カラオケの持ち歌を増やす、会話のネタを増やすなど、さまざまな対策を立ててください。

 一生分の飲酒量は個個人で決まっています。およそ2単位を20年間飲み続けた量といわれますが、それを飲み干してしまうと健康は損なわれます。あなたは大丈夫ですか、計算してみてください。安全な量を越えていたら、少量で楽しめる工夫をしましょう。できるだけ飲まない日をつくると“ほろ酔い”を長く味わうことができます。ストレスがあると飲酒に結びつきやすいので、別表を参考に少しでもストレスを解消する工夫をしましょう。


A4サイズのプリントアウト用レイアウトが必要な場合は、下のボタンでダウンロードして下さい。

390K

1.3M

150K