「健康ぷらざ」1月20日号  

指導:岩手医科大学第三内科教授

   井上洋西

かぜの流行と予防

 かぜの大部分はウイルスが原因で起こる気道の感染症です。乾燥した状態が好きなかぜのウイルスにとって「寒い」「乾燥する」冬は絶好のチャンス。そんな冬には予防が第一です。
 かぜをひいた人のくしゃみや鼻水は予想以上の感染力を持っています。マスクやうがいは飛沫感染を防ぎ、また、喉の粘膜を保護し、症状の悪化を防ぐ効果があります。

まず安静に、そして早めに受診を

 かぜかなと思ったら、思い切って休んでください。そうもいかない場合は睡眠時間をできるだけ多くとりましょう。およそ1週間で回復に向かいますが、かぜが長引く時や、咳が増え、黄色いタンがたくさん出たり、熱がなかなか下がらない時は、早めに医師に相談してください。

インフルエンザには特に注意!

ふつうのかぜ(感冒)に比べて、インフルエンザは、@寒け、高熱、頭痛、関節痛などの強い全身症状で始まる、A一般にやや遅れて鼻汁、咽頭痛、咳などの呼吸器症状が現われる、B伝染力が強い、という特徴があります。
インフルエンザは、時に肺炎や脳炎、心筋炎などの合併症を生じ、生命に危険が及ぶこともあります。特にお年寄り、子ども、呼吸器疾患のある人は重症化しやすく、注意が必要です。インフルエンザの予防注射も効果があります。いつものかぜと違うと思ったら、ぜひ医師の診察を受けてください。



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