指導:こどもの城小児保健部部長
   山中 龍宏

 1960年以降、0歳を除いた小児の死因の第1位は不慮の事故となっています。先進国と比較すると、わが国の乳幼児の事故による死亡率は高く、改善の努力が必要です。
 乳幼児の安全を考える場合、1.重症度が高い事故、2.発生頻度が高い事故、3.具体的な解決法がある事故、について優先的に取り組む必要があります。



誤飲、窒息の防止のために、直径32ミリ、長さ57ミリの筒を作り、その中に入るものは床面から1メートル以上の高さに置く。タバコや異物の放置が事故の元。



3歳くらいになるまでは、気管に入りやすい乾いた豆類(ピーナツなど)は食べさせない。



お風呂場は転落して溺れる危険性が高いので(特に高さ50センチ未満)、残し湯をしない。浴室には乳幼児が入れないようにする。



家庭内の熱源はすべて、乳幼児の手の届かない所に。4歳ごろになると花火でのやけども多くなる。



ストーブをつけたまま、乳幼児だけ残して外出するのは短時間でも厳禁。
室内に消火器や煙の探知器を設置する。



転落事故防止のため、ベランダに踏み台になるようなものを置かない。窓際にベッドを設置しない。



熱中症などの危険防止のため、たとえ短い時間でも車内に乳幼児を一人で放置しない。



乳幼児の歩行中の事故は自宅から100メートル以内が4割。危険な場所をチェックして教える。



乳幼児を自転車に乗せるときは最後に、下ろすときは最初に。ヘルメットを着用し、転倒時の外傷を予防する。



自動車に乳幼児を乗せるときは、必ずチャイルドシートを着用する。これは、生まれてすぐから習慣づけを。

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