白クマ
日医白クマ通信 No.110
2005年5月10日(火)


岐阜県医師会
医療廃棄物収集運搬・処理状況把握に「環境ガードシステム」を導入 −5カ月を経て

 岐阜県医師会協同組合は医療廃棄物研究会(6社加入)と提携し、廃棄物運搬・処理の契約斡旋をしており、その契約数は 980余の医療機関となっています。協同組合では感染性廃棄物の運搬・処理の適正化を期し、NPO法人エコテクル岐阜、岐阜県医療廃棄物研究会の協力を得て、処理状況を迅速かつ正確に掌握するために昨年12月7日から「環境ガードシステム」の導入を行いました。この追跡システムの導入により、現行のマニフェスト制度のもとでも虚偽記載等による不法放置事件が発生している状況を防止し、さらに信頼性を高めることを目的としたものです。

 県医師会単位で 980余の医療機関が一斉に運用を始めるのは全国でも例がないため、導入時にはマスコミにも取り上げられ、テレビニュースや新聞紙上で報道されました。

 このシステムの排出医療機関の費用的な負担はありません。契約医療機関には『排出事業者カード』(医療機関名を読み取ります)が届けられており、収集運搬業者が医療廃棄物を集荷するときに、その『排出事業者カード』を提示すれば、運搬業者がリーダーライターで読み取り、廃棄物数を入力します(集荷が終わった時点で医療機関のパソコンにて収集運搬状況の閲覧が出来ます)。

 その後、収集運搬業者が中間処理施設に医療廃棄物を運び、再度中間処理施設が受け取りを入力します (この時点で、中間処理施設に着いたことが確認できます) 。このように、排出医療機関が医療廃棄物がどの状態にあるかを、各自のパソコンにて瞬時に把握できるというシステムです。

 運用開始から5カ月を経過しましたが、契約医療機関の信頼性も高まり、大変喜ばれています。

(文責: 大井益一岐阜県医師会常務理事)
(問い合わせ先:岐阜県医師会広報係058−274−1111)


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