白クマ
日医白クマ通信 No.1324
2010年9月17日(金)


定例記者会見
「菅首相の民主党代表再選について」
−原中勝征会長

定例記者会見


 原中勝征会長は、菅直人首相が9月14日の民主党代表選挙において、代表に選出されたことを受け、翌15日の定例記者会見で、日本医師会の見解を述べた。

 原中会長は、代表選挙にいたるまでの数日、政策的な動きがやや停滞しているかのように見受けられたと述べる一方で、菅首相が、早速、リーダーシップを発揮され、政治主導で国民の付託にこたえる予算を編成されることを期待するとした。

 また、昨年8月の衆議院選挙に向けたマニフェストで、民主党が、「総医療費対GDP比をOECD加盟国平均にまで引き上げること、医師確保を進めること、診療報酬を増額すること」を示した点に触れ、「地域医療を必死になって支えている私どもは、一筋の光を見出した思いがした」と述べた。

 同会長は、「地域医療を守ることは、国民の健康と生命を守ること」としたうえで、菅首相は、マニフェストの見直しを掲げているが、「医療費増加、医師確保」などの方針は堅持されなければならないと主張し、「かつて、厚生大臣として、敏腕を振るわれた体験から、しっかりと日本の社会保障政策、医療政策を立て直していただきたい」と訴えた。

 そのうえで、「日医は、国民皆保険を堅持し、若人も高齢者もすべての国民が、公平な負担の下で、同じ医療を受けられるべきであると考え、その理念の下で、今後も政府与党並びに野党の政策については、是々非々で判断する」との意向を示した。

 さらに、9月10日に閣議決定された「追加経済対策」で、医療・介護分野の雇用創出が重要な目標のひとつに掲げられていることに言及し、医療・介護分野における雇用創出は、経済成長と健康な社会を実現するが、そのためにこそ、「財源の投入はまったなし」だと強調。日医は、菅首相が、先の衆議院選挙の公約に沿って、日本の医療費水準をしっかりと引き上げられるよう、支援していくとした。

 最後に、同会長は、民主党が挙党一致で、公約を実行することを強く願うとともに、日本の経済状態が厳しいなか、国家予算が効率的に使われることが必要と述べた。

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