白クマ
日医白クマ通信 No.1338
2010年10月18日(月)


滋賀県医師会
「WATCH in Shiga 2010」―「WATCH」の木の森―に県下研修医が参加

WATCH in Shiga 2010


 滋賀県医師会では、本年もテーマと目標を「研修医のための基本的医療課題」とし、日医の「先輩医師が後輩医師を育てる」を基本コンセプトに「WATCH in Shiga2010 (Welcome and Training Conference held in Shiga)」を琵琶湖畔のピアザ淡海にて9月23日(木・祝)に開催した。

 プログラムは、次の3つのセッションで構成した。

  1. 『医師の責務』では、テーマを「よき臨床医になるために」とし、グループに分かれた研修医は、KJ法や二次元展開法を用いて、創造的問題解決法を学んだ。

  2. 『保険医の責務』では、「今後の日本の医療制度について語り合おう」とし、日本を始めとする各国の医療制度の現状を知り、その問題について討議し合った。

  3. 『プロフェッショナルの知』では、ドイツ・ナチス時代、ユダヤ人小児科医ゴルチャック先生はガス室を免除されていたが、ユダヤ人孤児の世話をしていた。その孤児たちがガス室に送られる時に裏切れない思いで、一緒にガス室に行き、最期を共にした話は感動的で、印象的であった。

 最後の意見交換会では、滋賀県知事・滋賀県医師会会長に握手で出迎えていただき、参加された先輩医師が歓迎し、盛会裏に終了した。

 私は「ヒポクラテスの誓い」から「ジュネーブ宣言」に表されている崇高な考えをプログラム構成の基本とした。これらを実践していただきたいという「熱い思い」を“「WATCH」の木”と称し、参加した研修医に育てていただき、また、その種を蒔き、やがてそれが“「WATCH」の木の森”となることを願っている。


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