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定例記者会見 「東北地方太平洋沖地震に対するこれまでの日医の対応について(4)」 ―中川副会長 |
中川俊男副会長は、被災地域への医薬品供給を優先に考え、被災された患者の方々が必要な医療を受けられるよう、被災地域以外の医療機関や薬局に対して、医薬品の長期処方の自粛・分割調剤を考慮するなど、必要最小限の最適な処方・調剤の協力を要請してきたと報告。また、卸への対応として、災害医療を遂行する医療機関等に対し、医薬品の安定供給を図るため、通常の注文量を大きく超える注文を控えるとともに、ガソリン消費抑制のための納品回数を削減するなどの配慮をお願いしていると説明した。 さらに、こうした状況を、被災地以外の患者に理解してもらうために、日医として、近日中にポスターを作成し、配布する予定であるとした。 特に、甲状腺機能低下症に対する薬剤「チラーヂンS錠、チラーヂンS散、チラーヂン末(レボチロキシンナトリウム)」については、生産工場が被災し、現在、生産中止となっていることから、都道府県医師会に対して、供給状況並びに長期処方の更なる自粛の考慮等について、説明やお願いをしたことを報告した。 さらに、厚生労働省より、情報通信機器を用いた診療(遠隔医療)に係る取扱いについての考えが示され、その内容を了承し、日医より周知する予定であることも説明した。 ◆問い合わせ先:日本医師会保険医療課 TEL:03-3946-2121(代)
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