白クマ
日医白クマ通信 No.1409
2011年3月31日(木)


定例記者会見
「震災後の対応と今後の課題を説明」
―石川常任理事

定例記者会見


 石川広己常任理事は3月30日、記者会見を行い、東北地方太平洋沖地震に対る日医のこれまでの対応と今後の課題について説明した。

 同常任理事は、まず、「災害対策本部の設置」「日本医師会災害医療チーム(JMAT)の派遣」「医薬品の被災地への搬送」など、地震発生直後からの日医の対応について改めて説明するとともに、今後の課題としては、(1)JMATの派遣体制の見直し、(2)計画停電への対応―があると指摘。

 (1)に関しては、3月30日10時現在のJMATの活動状況について、派遣中が228チーム、準備中が133チームあると報告したうえで、「多少過密になっているところも出てきており、現在1つの分岐点に来ているのではないか」と現状を分析。そのうえで、同常任理事は、「避難所での生活が長くなれば、JMATの役割はますます重要になる」として、活動継続の意義を強調し、今後は、被災地からの要望も踏まえて、派遣体制の見直しを行っていく意向を示した。

 また、避難所での活動に利用してもらうため、日医でトリアージカードを作成したことを説明し、その活用を求めた。

 (2)については、すでに多くの医療機関に影響が出ており、この問題が夏にかけての最大の課題になるとしたうえで、「患者の健康を守る意味でも、早急にその対応を検討し、この難局を乗り越えていきたい」と述べた。

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