白クマ
日医白クマ通信 No.1459
2011年8月26日(金)


滋賀県医師会「WATCH in Shiga 2011」−に初年度研修医が参加

WATCH in Shiga 2011


 滋賀県医師会は基本コンセプトを「先輩医師が後輩医師を教える」とし、テーマ・目標を「研修医のための基本的医療課題」として、「WATCH in Shiga 2011(Welcome and Training Conference held in Shiga)」を滋賀県下の初年度研修医(51名・57%)を対象に、滋賀県嘉田知事の出席を得て琵琶湖湖畔のピアザ淡海にて8月7日(日)午前8時50分から午後8時30分まで開催した。今年の特徴は3点(1)3月11日の東日本大震災で延期した。(2)国民皆保険制度50周年の節目。(3)ワークショップ・参加型研修を多用した。

 プログラム1「医師の責務」では、テーマを「よき臨床医になるために」として8グループに分かれて、KJ法や二次元展開法を用いて問題解決法を学んだ。緊急度・重要度の高いのはコミュニケーション・自己管理等であった。

 プログラム2 医師会長からの提言では「研修医諸君への提言」−滋賀県医師会からのメッセ−ジとして(1)医師は民よりも上位か?と(2)武士道から「仁・惻隠の心」最高の必要条件は仁と(3)医師会への参加のメリットを解かれた。

 プログラム3「保険医の責務」では、テーマ「健康保険制度について語り合おう」の切り口を「国民皆保険制度を維持するために」として、プログラム1同様に、問題解決法を学んだ。研修医にとって、この研修会が日本の健康保険制度をじっくりと考える端緒になってほしいとの願いであった。

 プログラム4「プロフェッショナルの知」では、山敷祐亮滋賀県医師会顧問が「一開業医の回想」として、診療の心掛けは「頭脳を常に最善の状態に保つこと」としみじみと説かれたのは誠に説得力があった。

 私は「WATCH in Shiga」の研修内容を遵守することを“「WATCH」の木”とし、参加した研修医がその種を蒔き“「WATCH」の木の森”になることを希望してやまない。

(文責:滋賀県医師会 理事 大西淳夫)

◆問い合わせ先:滋賀県医師会 077-514-8711


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