白クマ
日医白クマ通信 No.1736
2013年12月19日(木)


東京都板橋区医師会「第18回板橋区医師会医学会開催」

第18回板橋区医師会医学会


 平成25年12月7日(土)、8日(日)に第18回板橋区医師会医学会が板橋区大山にある板橋区立文化会館で開催された。

[1日目 演題発表]
 大学病院、医師、各病院関係者、介護部門など多職種の人々が一堂に会し、130題の演題が出され、4会場で熱心な討議が行われた。ポスターセッションも13題提出された。

[2日目 区民公開講座]
 アジアで初めての女性宇宙飛行士であり現在は宇宙医学センター長である向井千秋氏を迎え、「宇宙医学の社会への還元」という今までにない壮大なテーマの区民公開講座が板橋区と共催で開催され、ほぼ1,000人の区民が大ホールを埋め尽くした。

 午前中は3人の講師、向井千秋先生と当時の宇宙開発事業団医師の関口千春医師および、今回のイベントの立案者で毛利衛宇宙飛行士初打ち上げ時の健康管理担当だった弓倉整医師によるトークショー。3人のフレンドリーな会話は聞きやすく、次々と話される宇宙での珍しい話や地上クルーとの裏話などに引き込まれ、時が経つのを忘れるほどだった。

 横倉義武日本医師会会長、下村博文文部科学省大臣、猪口東京都医師会長代理副会長より祝賀のご挨拶をいただき、向井先生による「宇宙と健康」と題する特別講演があった。向井先生は若者に夢を持たせるお話を熱弁され、過酷な宇宙環境に実際に行くことで経験された貴重な体験や実験の数々は高齢者医療に突き進む時代にあって大変貴重な話だった。まさに向井ワールドに魅せられたひとときであった。

 続いてのシンポジウム「宇宙医学と健康長寿」では、弓倉先生、向井先生に続いて、現在JAXA宇宙医学生物学研究室主幹研究員である岩崎賢一日大医学部教授の運動不足と加齢の問題、板橋区医師会学術部大野安実理事の宇宙医学に学ぶ遠隔医療など、災害時にも必要となる土台作りのお話なども大いに盛り上がった。

 最後に、講師の先生、来賓の先生方、そして今関係者全ての皆様に感謝申し上げる。

(文責:板橋区医師会広報部理事 吉永和恵)

◆問い合わせ先:板橋区医師会 TEL:03-3962-1301


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